NanoSIM (Subscriber Identity Module) について

直前のエントリーでiPhone 5に採用されたSIMのサイズについて調べてみました。

左からFull-size (標準サイズ)、Mini-SIM、Micro-SIM、Nano-SIMとです。今まですっかり忘れていましたが、クレジットカードサイズに収まった状態がFull-sizeでしたね。

接点部分はFull-sizeとMini-SIMは同じ、そしてMicro-SIMとNano-SIMが同じサイズの様です。余談ですが、b-mobile(日本通信)のMicro-SIM (Docomoが発行したものですが…)は接点部分がMini-SIMと同じになっており、HTC One X等はMicro-SIMトレーで複数の接点がショートしてしまうケースがある様です。

さて、具体的な寸法ですが、Wikipediaに掲載されていた情報に基づくと次の通りです。

SIM種類 長さ
[mm]

[mm]
厚さ
[mm]
Full-size 85.60 53.98 0.76
Mini-SIM 25.00 15.00 0.76
Micro-SIM 15.00 12.00 0.76
Nano-SIM 12.30 8.80 0.67

寸法を見る限りではMicro-SIMを切る(というよりは削る)事でNano-SIMサイズに調整する事は出来そうです。しかし、厚さが0.76[mm]から0.67[mm]と0.09[mm]薄くなっている事が気になります。iPhone 5のNanoSIMトレーがどの様になっているか分かりませんが、単純にMicro-SIMの長さと幅だけを削った場合、厚さがネックになるかもしれません。

NanoSIM採用デバイスとして初めて発売されるiPhone 5。今使っているMicroSIMを一生懸命削ったらNanoSIMとして使えるかどうか、ちょっと試してみたい気がしますね。

参考リンク:

NanoSIM MicroSIM 変換アダプタ 3点セット For iPhone 5 4S 4 NanoSIM→SIMカードorMicroSIM MicroSIM→SIMカード – Amazon.co.jp

日本通信のb-mobileSIM, b-microSIMのシリーズを並べてみました。

日本通信がMicroSIMのプラチナパッケージを発表したので、bモバイルの全てのSIMを並べてみました。

talkingで始まるシリーズが通話可能なSIM。これらはいずれも初期費用として3,150円が掛かります。通話料は全て21円/30秒で、月額料金に1,050円分の無料通話料が含まれています。(別途ユニバーサルサービス料が必要)

talkingがついていないシリーズはデータ通信のみ。完全に固定額で無制限にデータ通信を楽しめます。期間が長いほど月額に換算するとお得で、Amazonではさらに10%程度割引で販売されています。

名称 モデル 販売価格 月額 SIM規格 端末 通話 通信速度 リンク
talking SIM U300 月額 3,960円 通常 指定無し 対応 U300 b-mobile
talking SIM
プラチナサービス
月額 6,260円 通常 iPhone 3GS 対応 プラチナ b-mobile
talking b-microSIM
プラチナサービス
月額 6,260円 マイクロ iPhone 4 対応 プラチナ b-mobile
b-mobileSIM U300 1ヶ月
(BM-U300-1MS)
2,980円 2,980円 通常 指定無し 非対応 U300 b-mobile
6ヶ月
(BM-U300-6MS)
14,900円 2,483円 b-mobile / Amazon
1年
(BM-U300-12MS)
29,800円 2,483円 b-mobile / Amazon
b-microSIM U300 1ヶ月
(BM-U300-1MM)
2,980円 2,980円 マイクロ iPhone 4,
iPad
非対応 U300 b-mobile
6ヶ月
(BM-U300-6MM)
14,900円 2,483円 b-mobile / Amazon
1年
(BM-U300-12MM)
29,800円 2,483円 b-mobile / Amazon
b-microSIM
プラチナパッケージ
1ヶ月
(BM-IPNP-1MM)
5,280円 5,280円 マイクロ iPhone 4,
iPad
非対応 プラチナ b-mobile
6ヶ月
(BM-IPNP-6MM)
29,800円 4,980円 b-mobile / Amazon
1年
(BM-IPNP-12MM)
56,160円 4,680円 b-mobile / Amazon

iPhone 4やiPadを利用する事を考えればSoftBankで2年契約した方が月額料金は安くなりますが、途中契約すると解除料が掛かる為、好きなタイミングで機種変更をしたい方や、複数端末で同じSIMを使い回ししたい場合にはMVNOの日本通信の方が自由度が高いと思います。

他にも、日本では発売されていないスマートフォンを使って自慢したい人にはもってこいかもしれません。最近はXperiaの海外モデル等もAmazonで扱われているので、手軽に入手する事が出来ます。

*価格等の情報は2010年11月29日現在のものです。

Micro SIM – SIMアダプター自作してみました。

b-mobileからMicro SIMが発売されるとのニュースが流れた翌日にMicro SIMの方が通常SIMサイズのU300よりも通信速度が早いというニュースを見て、だったらSIMフリーの普通サイズデバイスでもMicro SIMを使えたらと考えるのは当然の様な気がします。一体どの程度の速度になるのかは実際に発表されてみないと分かりませんが、本当にMicro SIMをSIMサイズに偽装してデバイスに差したら動くだろうかと実験してみたくなりました。

そこで、300円程度で入手できるSIMアダプターも良いと思ったのですが、いっその事作ってしまう事にしました。

会社でTe-Tsuさんのデスクの上に置いてあったNTTドコモの卓上カレンダーの土台が犠牲になりました。カッターで加工できる程度のプラスチック素材です。厚さもほぼSIMと同じ程度。

まずSIMサイズに切り取り、その後でMicro SIMと同じサイズの穴をあけました。マジックを使ってSIMの接点部分の位置に印を付けておいてからMicroSIMを重ね、接点部分が同じ位置にくる様に穴をあけます。1時間程度で出来ました。

早速Te-TsuさんのNexus Oneに装着して実験です。iPhone 4のMicro SIMを取り付けて動作確認をしてみました。

Micro SIMが抜けてしまわない様に念のためセロテープで固定したので、SIMスロットに入れる時と、取り出す時にギリギリでしたが…。そして電源を入れるとばっちり!ちゃんとSoftBankのネットワークをキャッチして、発信も着信も問題なく出来ました。APNの設定が分からないのでデータ通信はしていませんが、通話が正常に出来ているので大丈夫でしょう。

それにしても、ドロイド君かわいいですね。

b-mobile MicroSIM提供について – お願いメールが来ました

先日こちらのエントリーでお伝えしたb-mobile(日本通信株式会社)がiPhone 4向けのMicro SIMを2010年8月、月内に提供し始める話題の続報。

優先リザーブメールに申し込んでおいたところ、今日2010年8月10日にこんなメールが届きました。

ちょっと小さくて見えないですね….。

一瞬送信元を見て、早速購入申し込みが出来るのかと期待しましたが、開封してみると「音声通信付きmicroSIMとデータ通信のみのmicroSIM、どっちを買う予定か教えて」という内容。

音声通信付きとデータ通信のみはそれぞれでMicro SIMに書き込む内容が異なる為、その生産に先立って購入検討者からどちらを購入する予定かをヒアリングし、生産計画を立てようという計画の様です。

残念ながらサービス仕様についてはまだ詳細を案内出来る段階ではないとの事。これからが楽しみです。

とはいえ、実際に使おうと思うとSIMフリーのiPhone 4が必要。そんな端末は香港などに旅行に行くついでか、現地に知人がいないと簡単に手に入らないだろう…と思っていたらAmazonで売っていました。

Apple iPhone 4 32GB SIMフリー版 香港正規品 驚きのお値段 ¥ 100,980

SoftBank(SIMロック版)端末価格の約1.75倍です。とはいえ、当然端末のみでの購入可能で24ヶ月契約などはありません。が、それでもSoftBankの月月割を考えると日本国内で2年以上iPhoneを利用するのであれば普通にSoftBankで購入した方がコストパフォーマンスは良いです。
頻繁に海外へ行く人で、国内と海外でSIMを差し替えたいという事であれば日本ではこれから発売されるb-mobileのMicro SIM、海外では現地のMicro SIMを使うという手もアリですね。

ちなみにMicroではなく通常サイズのb-mobile SIMが欲しいという方も日本通信のオンラインショップよりもAmazonの方がお得ですよ。

日本通信 bモバイルSIM U300 6ヶ月(185日)使い放題パッケージ BM-U300-6MS 定価の10% OFF

日本通信 bモバイルSIM U300 1年(365日)使い放題パッケージ BM-U300-12MS 定価の9% OFF

* Amazonでの価格は2010年8月10日時点の情報です

Micro SIMとSIMの比較

つい昨日、b-mobileからSIMフリー端末向けのMicro SIMが2010年8月中に発売されるとの発表があった訳ですが、今日Te-TsuさんがつぶやいていたITproの記事を見ると、日本通信はこのiPhone 4用MicroSIMについて

「b-mobileSIMは300kbpsに速度を制限しているが、iPhone4向けに出すb-microSIMは、300kbpsよりも速度の上限を上げる」

と発表しているそうです。

各方面での話題を見ると通常サイズのSIMとMicro SIMで利用料は変わらない様なので、もしMicro SIMの方が通信速度が高速だとすれば通常サイズSIMよりもiPhone 4向けMicroSIMの方がお得です。

であれば、(通常サイズの)SIMフリー端末用にb-mobileを使おうと思った場合、数百円で発売されているMicroSIM アダプターの様な物を使ってMicroSIMをSIMサイズにしてしまった方が圧倒的に良い気がします。

早速手元にあるSIMとMicroSIMを集めて写真を撮り比較してみました。

探してみると沢山出てきました。SIMは左から ・昔のSoftBank、vodafone、 ・iPhone 3G/3GSで使っていたSoftBank、 ・PocketWiFiに使っているEmobile、 ・シンガポールで契約しているMobile One、 ・会社のau携帯。MicroSIMは下にある二つで左から ・iPhone 4に入っているSoftBank、 ・US Version iPadに入っているat&t。

よく見てみると金色の接点部分は少しずつ形状が異なりますが、どれも使っている部分は同じ、中央の大きな面積を占める6パターン。さらに、少々画像加工を行ってMicroSIMをSIMに重ねてみました。

MicroSIMは半透明にしてあります。SIMの接点部分は上下左右に少し広いですが、実際に携帯電話の端子が接触している跡(ちょっと黒くなっている線)を重ねてみると同じでした。

最終的にはb-mobileのMicro SIMの寸法が発表されてからちゃんと確認した方が良いと思いますが、前述の様にMicroSIM→SIMカード変換アダプタを使えば300Kbpsより高速なb-mobile MicroSIMをSIM機器で利用する事も不可能ではなさそうです。

以下は参考までに、定規と一緒に並べて撮影したSoftBankのSIMとMicroSIMです。

b-mobileからMicro SIMが発売されるという話。

各方面で話題になっていますが、SIMフリー端末向けにSIMカードを単品で販売しているb-mobileが、Micro SIMカードを発売するそうです。

まだb-mobileのホームページに詳細は発表されていませんが、優先リザーブメールを受け付けており、申し込み開始に際して優先的に受け付けてくれるとの事。

SIMフリーな海外版iPhone 4ではもちろん、同じくMicro SIMを採用している海外版のSIMフリーiPad等でそのまま使えると思われます。今まで通常サイズのb-mobile SIMを加工してMicro SIMサイズにしてしまう方もいらっしゃった様ですが、今度は何も手を加えずにそのままSIM Free iPhone 4を日本国内で手軽に使う事が出来ます。

ウチは既にSoftBankのiPhone 4を購入しましたがUS版iPad用に一応優先リザーブメールに申し込んでおきました。色々な意味でいよいよSIMフリー化が進みそうですね。

参考リンク: b-mobile – 日本通信

SIMカードをMicro SIMにする – Cut My Sim

「SIMカードって携帯電話会社からの借用品では?」とTe-Tsuさんが呟いた変なガジェットの紹介です。

確かに、携帯電話会社からSIMカードを受け取ったとき付属している台紙には「貸しているだけ」と書いてありますが、Micro SIMがまだまだ普及していないので、ホチキス?穴あけ?の様なガジェットが存在してしまっています。

その名も「Cut My Sim」。普通サイズのSIMを差し込んでガッチャンすると一応Micro SIMサイズになる様です。ただし、前述の通り携帯電話会社の持ち物を勝手に壊してしまうので、やっちゃダメだと思いますが….。

定価US25のCut My Simにはこの「Back to Normal」も付属します。Cut My SimでMicro SIMサイズにしてしまったSIMを普通サイズに戻す為に。

Googleで「b-mobile ipad」といったキーワードで検索するとカッターを使ってSIMをMicro SIMサイズにしている人も沢山いますので、US25かければお手軽にSIMを変形させることができるかもしれません。

ちなみにb-mobileはプリペイド方式なのでもしかしたらSIMカードは自分のものになるのでは?と思い利用規程を参照してみましたが、しっかりと「利用者は、利用終了後、速やかにSIMカードを当社に返還するものとします。」と記載がありましたのでご注意を。

ちなみに、日本向けにはVintage Computerが販売しています。

参考リンク: