iPhone: iOS 4.0アップグレード後の不具合

今朝未明にリリースされたばかりのiOS 4.0をインストールしたiPhone 3GS。インストールした直後、WiFi接続では何の問題も無くインターネットに接続出来ていたのですが、職場についてみると全くインターネットにつながらない事が判明。

メール、Safari、Byline、facebook、とにかくダメです。念のためemobileのPocket WiFi経由で試してみると、スムースにインターネットに接続出来ます。

すなわち、3Gネットワーク経由でインターネットに接続出来ない状況。今までiPhone OS 3.0の時も特に不都合無くバージョンアップが出来ていただけに、驚きました。

ネットワークの設定を何度見直して試しても3Gネットワーク経由でインターネットに接続出来ず、結局久しぶりに1日中Pocket WiFiを接続したまま使っていました。
念のためSafariのキャッシュを削除したり、ネットワーク設定のリセットを行ったりしてみましたが状況は変わりませんでした。

ちなみに、電話やSMSは問題なく使えており、結局原因は分かりませんでした。

仕事が終わり帰宅してまずiTunesで「復元」を試しました。一度全てのデータが消えてしまいますが、今朝iPhone OS 3.1.3からiOS 4.0へバージョンアップした時と同じ様に進行します。しばらくするとiOS 4.0がインストールされたまっさらな状態のiPhone 3GSが出来上がりました。この状態でSafariを立ち上げて3GネットワークでGoogleを開くと正常に接続でき、表示されます。

この時iTunesは過去に作ったバックアップをこのiPhone 3GSへ復元するか確認するメッセージで停止していますので、引き続き直前のバックアップを復元してみます。

その結果、やはり接続出来なくなりました。結果は分かっているのでWiFiでの接続は試しませんでしたが、3Gネットワーク経由でインターネットに接続出来ていません。

結局、再度iOS 4.0の復元インストールを行い、これから元通りの環境を取り戻す作業をやってみようと思います。

もしかすると何らかのiOS 4.0に対応していないAppや、設定が影響しているのかもしれませんね。

iPhone: iOS 4のファーストインプレッション。

やっと写真の最適化が終わり、iOS 4.0に触れることができました。ほんの30分程度のインプレッションですが、書いてみます。

  • 速い。iPhone OS 3.0 + iPhone 3Gは非常に遅かったけれど、iOS 4.0 + iPhone 3GSはOKです。結構サクサク動きます。
  • マルチタスクは便利そう(まだ慣れていないので思わずホームに戻ってしまう)。別アプリにホームを通らずに切替出来る。
  • 壁紙、良い!
  • でも、ホームボタン2回をカメラ起動にしていたので、タスクになってしまってちょっと不便。
  • ページスクロール時のアニメーションが変な気がする。酔いそう。

全体的にかなり便利になった気がします。フォルダにアイコンをしまえればホームのページ数をかなり減らせますし、メールを書きながら「あ、あのWebページの記事をコピペしたいな…」という時にすぐアプリを切り替えられるのは楽。

まだちょっとしか触っていないのでバッテリー消費など分かりませんが、とりあえずWiFiとBTをONにしたままで1日過ごしてみようと思います。

iPhone 4 発表

予想通りというか予定通り、WWDC2010で次期iPhoneと各方面で噂されていたiPhoneが発表となりました。

名称からは”G”や”GS”が無くなって(もともと初代iPhoneには何もついていなかったよな…)、iPhone 4。早速アップルの公式ページにもiPhone 4の情報が公開されています。キャッチフレーズは「すべてを変えていきます。もう一度。」

同時に現在iPhone OSと呼ばれているiPhone / iPad Touch向けOSはiOSと改名され、改名後初バージョンとなるiOS 4も発表されています。こちらは以前発表となっていたiPhone OS 4の内容が盛り込まれた形。

ハードウェア、ソフトウェアの発売日・リリース日、価格は次の通り。

[ハードウェア: iPhone 4]

  • 予約開始日: 2010年6月15日
  • 発売日: 2010年6月24日
  • 価格: 16GB = USD199, 32GB = USD299
  • カラー: ブラック と ホワイト

[ソフトウェア: iOS 4]

  • リリース日: 2010年6月21日
  • 価格: 無料 (iPod Touch向けにも無料)
  • 対象デバイス: iPhone 3G, iPhone 3GS, iPod Touch (2nd Generation and newer)
  • 非対象でバイス: 初代iPhone と 初代iPod Touch

iPhone 4はiPhone 3GSと比べて何が新しくなったか、書いてみました。

  • バッテリー容量が大きくなったので、3Gネットワーク利用時の連続通話時間が2時間、3Gインターネット利用が1時間、オーディオ再生は10時間長くなってます。
  • Wi-FiはiEEE802.11nに対応。
  • Retinaディスプレイの採用で、解像度は一気に326ppiにアップ。サイズは3.5インチのままですが、960 x 640ピクセルです。
  • カメラは5メガピクセルになり、フロント側にもVGA画質のカメラが搭載されました。背面側の5メガピクセルカメラにはLEDフラッシュがつきました。
  • HDビデオ撮影。H.264フォーマットで最大720ピクセル、毎秒30フレームのビデオ撮影が出来ます。スチルカメラの様に、ビデオ撮影中も画面タップでピントを任意の場所に合わせることができます。
  • 3軸ジャイロスコープ搭載。加速度センサーと組み合わせて6軸が検出可能になりました。
  • SIMカードからMicro SIMカードへ。
  • デザインは一新されて、以前からリークしていたものへ。前面と背面はガラスで、側面はステンレス。高さは3GSとほとんど変わりませんが、厚みは3mm、幅は3.5mm減っています。

iOS 4に関してはほとんどが以前発表されている内容ですが、「iBooks」がiPhoneでも利用出来る事は朗報。iPadが欲しいと思う最大の理由はiBooksなのですが、日本で提供される電子書籍の種類等が気になって躊躇しています。iPhoneでiBooksが利用出来る様になればどのようなコンテンツが提供されるかや、実際に利用してみて大画面の必要性を知る事も出来るかもしれません。

ところで、今までiPhoneのケースはApple純正品が無かった訳ですが、iPhone 4向けにはBumpers for iPhone 4がアクセサリとして登場しています。

可愛いですね。iPod向けに販売されているソックスの様なイメージでしょうか。iPhone 4のエッジに装着してデザインを維持したまま保護する為のアクセサリの様です。当然6色セットで販売と思いますが、価格は発表になっていません。確かに前面も背面も真っ平らで傷つきやすそうなので、エッジだけではなく背面側も保護して欲しかった気がします。

ちなみに、Dockコネクタ脇のネジは健在の模様。ストラップ穴が無いiPhoneにストラップを足してしまうaisanceも引き続き使えそうです(ネジのサイズがiPhone 3GSと同じであればですが…)。

6月15日の予約開始に向けてソフトバンクの販売価格や予約受付ショップ情報などが気になりますね。端末価格そのものはAppleの発表価格よりも高く、月々割等の適用でほぼ同等になるものと思います。5月のiPad発売に続き6月のiPhone 4発売。Appleもソフトバンクも大忙しですね。

Bluetooth規格って複雑… ちょっと調べてみました。

昨日、Jabraのヘッドセットのスペックを色々調べながらこちらのエントリーを書いたのですが、Bluetoothの規格、プロファイルに色々な用語が出てきて知らない事も沢山。早速調べてみました。

Bluetoothのバージョンについて

  • Version 1.1: かなり普及している一般的なバージョン
  • Version 1.2: IEEE 802.11b/g等の2.4GHz帯域のwifiとの干渉対策を盛り込んだバージョン。
  • Version 2.0: 最大通信速度を3Mbpsに切り替える為のEDRを追加できる様にしたバージョン。
  • Version 2.1: ペアリングが簡略化されており、NFCやSniff Subrating機能を追加したバージョン。

さらにVersion 3.0や4.0も規格化されていますが、現状市場に出回っている物はほとんどがVersion 2.0やVersion 2.1なので、記述しない事にします。

上述の各機能について

  • EDR: Enhanced Data Rateの略。
    従来のVersion 1.1, 1.2の通信速度は最大1Mbpsであったのに対し、Version 2.0 / 2.1 + EDR であれば、最大で3Mbpsの通信速度が実現できます。(通信速度はいずれも対称型通信時、理論値)
  • NFC: Near Field Communicationの略。
    近距離無線通信技術の国際規格。正式には ISO/IEC 18092 。NFCに対応したBluetooth機器同士であれば、複雑なペアリングを行わなくても10センチ程度の距離に近づけるだけでデータのやり取りが出来ます。もちろん、それをサポートするアプリケーションが必要ですが。
  • Sniff Subrating: マウスやキーボードなど、この機能が搭載されていればスリープ状態にあるデバイスのバッテリーライフを最大5倍まで長くする事が出来る機能。マウスなどは日中使っていても、夜間は使われない事が多く、この間は待機状態になります。待機状態であっても、いずれかがスリープから復帰した場合を検出する為に定期的な通信が行われており、従来この間隔が規格によって規定されていたものを、Bluetooth 2.1からはデバイス同士が自由な時間間隔を設定する事で消費電力を抑える事が出来る様になっています。

プロファイルについて

主にヘッドセットやヘッドホンで使われているBluetoothのプロファイルを紹介してみます。

そもそもプロファイルとは、各デバイスが対応している「機能」であり、プロトコル。よって、あるプロファイルを使いたい場合は使用する両方の機器(例えば携帯電話とヘッドセット)が同じプロファイルをサポートしていなければダメです。

  • HSP: Headset Profile
    その通りヘッドセット機能を実現する為のプロファイル。音声の送受信を行う。ただし、音声のやり取りのみで、発信・着信機能は含まれてません。
  • HFP: Hands Free Profile
    車の中などで使うハンズフリー機能を実現する為のプロファイル。 HSPの機能+発信・着信機能。Jabraのヘッドセットでボタンを2回押すと最後の発信履歴に電話をかける事が出来たり、着信をボタンで受ける事が出来るのもHFPで実現されています。
  • A2DP: Advanced Audio Distribution Profile
    通話音声とは異なり、より高音質のオーディオを伝送する為のプロファイル。ステレオ音声の伝送が行えるので、ワイヤレスヘッドホンなどには必須のプロファイル。
  • AVRCP: Audio/Video Remote Control Profile
    音楽プレイヤーのリモコン機能を実現する為のプロファイル。音楽プレイヤーをBluetoothヘッドホンから操作したい場合には、AVRCPに対応している必要があります。

前述の通り、ヘッドセットやヘッドホン側だけでなく、本体側(携帯電話や音楽プレイヤー)も使用したいプロファイルに対応している必要があります。一度自分の使っている機器がどのプロファイルに対応しているかを確認してみるのも良いかもしれません。

ちなみにiPhone 3GS + iPhone OS 3.x は HFP, A2DP, AVRCP に対応しており、さらに今回は紹介しませんでしたが PBAP (Phone Book Access Profile), PAN (Personal Area Network Profile), SPP (Serial Port Profile), BNEP (Bluetooth Network Encapsulation Protocol) にも対応している様です。

Spirit で iPhone OS 3.1.2, 3.1.3, 3.2 を脱獄

以前、こちらのエントリーで紹介した脱獄ツールSpiritでiPhone 3GS 3.1.3を脱獄する手順とスクリーンショットです。

  1. iPhoneをMac/PCにつなぎ、iTunesとの同期が完了するまで待つ。
  2. Spiritを立ち上げ、接続しているiPhoneの情報が表示される事を確認。
  3. SpiritのJailbreakボタンを押す。
  4. Spirit上の表示が変化する事を確認。Quitボタンで終了。
  5. iPhoneが再起動し、一度は見慣れない画面表示が現れるが、最終的には通常通り起動してCydiaがインストールされているはず。

という具合で、Jailbreakツールとしてはものすごく簡単に脱獄出来てしまいます。

試させる方は自己責任で。

iPhone 3G: Android is running on iPhone 3G

凄いですね。数週間前にiPhone 2G (いわゆる第1世代iPhone)でAndroidを動かしているデモムービーを見た事がありましたが、同じplanetbeingという人がiPhone 3G上でマルチブートシステムを導入し、Androidを動かす事に成功している様です。

wifi, Text Messaging  (SMS)等ほとんどの事は出来る様ですが、まだ音声対応が出来ておらず通話は出来ない様です。また、マルチタッチにも対応していない様ですが、本人や周囲の協力者が開発を進めればすぐに対応出来るのではないかと思われます。

ウチは個人的にiPhone OSが気に入っているので試す気はありませんが、開発が完了次第ユーザーが自身で導入出来るパッケージが公開されるとか。

OSはAndroidが好きだけど、ハードウェアはiPhone派という方は注目かもしれませんね。

参照: Engadget Japanese – iPhone 3GにもAdnriodを移植 (リンク先には動画もあります)

iPhone OS 3.1.2, 3.1.3, 3.2の脱獄ツール Spirit

iPhone, iPod Touch, iPadの脱獄ツールであるSpiritがリリースされている事を 気になる記になる さんの記事で知りました。今はお出かけ中なのでウチは試していませんが、iPhone OS 3.1.2, 3.1.3そしてiPadに搭載されている3.2の脱獄が出来るそうです。ただし、アンロックはされないのでSIMフリーiPhoneが必要な場合は使えません。

SpiritのWebサイトに掲載されている要求事項は以下の通り。

Any iPad, iPhone, or iPod touch on firmware 3.1.2, 3.1.3, or 3.2.
ファームウェア3.1.2, 3.1.3, 3.2がインスールされているiPad、iPhone、iPod touchのいずれか

An activated device: one not stuck on the Connect to iTunes or Emergency Call screen.
アクティベーションが完了している事 (iTunesへ接続や緊急通話のみ画面ではない事)

Any version of iTunes 9 (including 9.1.1).
iTunes 9が必要 (iTunes 9.1.1でもOK)

Syncing with iTunes before trying this is highly recommended.
これは要求ではありませんが、Spiritを使う前にiTunesでシンクしておく事(つまりバックアップを作成しておく事だと思われます)を強く推奨

操作はかなり簡単で、脱獄したいデバイスをMacまたはPCに接続し、Spiritのボタンをクリックするだけの様です。Mac OS X版とWindows版がリリースされており、詳しくは参考リンクから。

当然の事ですが、Appleは脱獄行為を否定していますし、サポート対象外になりますので自己責任で。

参考リンク: