シンガポール: 無料Wi-FiホットスポットにiPhoneを自動接続する設定

昨年の夏休み、こちらの記事でシンガポール国内に沢山ある無料のWi-Fiホットスポットの利用方法を紹介しました。

アカウントを作成して接続後にWebページで発行されたアカウントとパスワードを入力すれば無料で使う事が出来るのですが、一旦Wi-Fiホットスポットから切断してしまうとこの作業を繰り返さなければならず結構不便でした。また、SSIDがWireless@SGのネットワークはセキュリティ保護されておらず、使い続けるにも不安があります。

今日、買い物の途中でコーヒーを飲みながら昨年試せていなかったiPhone向けのAppを用いて、セキュリティ保護されているWireless@SGxへ自動接続する方法をトライしてみましたので説明します。

手順1

iPhoneでいずれかのアプリをインストールします。ウチはWireless@SG iCELLをダウンロードしましたが、設定画面にはSingTelやM1のアカウントも選択出来るので、中身はほぼ同じアプリと思われます。

Wireless@SG SingTel

Wireless@SG iCELL

Wireless@SG M1

手順2

インストールしたアプリを起動します。何らかの方法でインターネットに接続出来る環境である必要があります。起動するとアプリの概要説明が表示されます。要するに、Wireless@SGサービスへiPhoneをシームレス、且つ安全に接続出来る様に設定するもので、設定が完了するとWireless@SGxホットスポットに自動的に接続出来る様になるとの事です。早速Nextをタップして、必要な情報を入力します。

OperatorはWireless@SGのアカウントを作った時のプロバイダ。残りはその際に発行された情報に基づいて入力します。

残念ながらマルチタスクに対応していないアプリなので、別のアプリに切り替えると全てを再入力する必要があります。予め必要な情報を紙にメモしておいた方がスムーズかもしれません。

全ての入力が終わったらNextをタップします。

手順3

次の画面でDoneをタップすると、一瞬Safariの画面に切り替わり、更に直ぐ設定Appのプロファイルインストール画面に遷移します。Wireless@SGxのプロファイルインストールをするかどうか求められるので、Installをタップし、続けて表示される警告ではInstall Nowをタップします。

手順4

iPhoneにパスコードロックが設定されている場合は、そのパスコードの入力を求められます。続けて手順2で入力したWireless@SGのパスワード入力を求められます。プロファイルにその情報を覚えさせて自動ログインに使っている様です。

手順5

インストールが完了し、詳細を見てみると証明書とWi-Fiネットワークのパスワードがインストールされている事が確認出来ます。

この状態でWireless@SGxのWi-Fiネットワーク圏内でiPhoneのWi-FiをONにしておくと自動的に接続、ログインしてインターネットを利用する事が出来ました。接続の都度Web画面でログイン情報を入力しなくて済むのでとても便利です。ただし、Wireless@SG / Wireless@SGxの無料ホットスポットは通信速度がかなり遅い為、あまり重たいコンテンツを表示、ダウンロードしようとするとかなりストレスになるかもしれません。それでも無料で手軽にインターネットに接続出来るのは便利ですので、旅行中などに利用されてみてはいかがでしょうか。

 

Mac: マックのWiFiのリンク速度を確認する方法

Mac OS Xの[システム環境設定] – [ネットワーク]や、メニューバーのAirMacの状態を見ても、今Wi-Fiがリンクしている速度を知る事が出来ません。

IEEE802.11は規格によってリンク速度(理論上の最高伝送速度)が異なり、特にIEEE802.11nは130Mbpsと高速です。様々な条件により無線LANの場合は理論値通りの速度が出る場合はほぼあり得ませんが、やっぱり自分のMacがどの速度でリンクしているかは気になります。

システム環境設定やAirMacの状態はこのように表示され、画面上どこにもIEEE802.11のa/b/g/nいずれで接続されているかは表示されていません。

そこで、ファインダーを開き、[アプリケーション] – [ユーティリティ] フォルダ内にある「ネットワークユーティリティ」を使用します。リンク速度を知るだけであれば、起動すればすぐに表示される「Info」のページで確認できます。

試しにIEEE802.11gで接続した場合とIEEE802.11nで接続した場合、それぞれのスクリーンキャプチャを保存してみました。IEEE802.11gの場合はリンク速度が「54 Mbit/秒」と表示され、IEEE802.11nの場合は「130Mbit/秒」と表示されている事が分かります。同時にハードウェア・アドレス (つまりMacアドレス)、サポートしているWiFi規格等も知る事が出来るので便利です。複数のネットワークインタフェースがリンクした状態になっている場合は、調べたいインタフェースを選択する必要があります。

#なお、Macアドレスは環境設定のネットワークで、AirMacの詳細を表示させた場合にも確認する事が出来ます。

ネットワークユティリティはこれらの情報表示以外に、Ping、TracerouteやPortscanを実行する事も出来ます。対象のサーバーやネットワーク機器のIPアドレス又はドメイン名を入力して、ボタンを押すだけで実行できます。これらの機能はUNIXベースのコマンドとして存在しており、Mac OS XのベースとなっているFreeBSD系のコマンドに精通していれば「ターミナル」アプリケーションを用いてコマンドラインで実行する事も出来ますが、GUIで手軽に実行できるので便利です。あくまでも自分が管理しているサーバー類の調査用であり、一般に公開されているサーバーに対して無作為に実行する為のツールではないので、よく分からない場合は「Info」以外のページには触れない方が無難です。

WiFi: WEP と TKIP セキュリティは段階的に廃止されるらしい。

先日、ウチのブログでも紹介しましたが、AppleのAirMac ExtremeなどのIEEE802.11nをサポートするアクセスポイントのファームウェアVersion 7.5.2がリリースされ、その変更内容に気になる事がありましたので調べてみました。

その気になる変更内容はこちら。

Disables TKIP security with 802.11n rates per the Wi-Fi Alliance specifications

この文章からはWi-Fiアライアンス(Wi-Fiロゴの認定を行っている団体)の仕様に基づき、802.11nの特定のレートにおけるTKIPセキュリティ設定を無効にしたと読み取れます。

調べてみるとAppleが2010年12月14日に最終更新している「iOS:Wi-Fi ルーターおよび Wi-Fi アクセスポイントの推奨設定」に関する記述のセキュリティについて、以下の様に記載されています。

注意:セキュリティ上の深刻な弱点のため、WEP および WPA TKIP 暗号化方式は推奨されていません。使用しないことを強くお勧めします。このモードは WPA2 AES に対応しておらず、WPA2 AES に対応するようにアップグレードできない、古いタイプの Wi-Fi デバイスをサポートする必要がある場合にのみ使用してください。これらの推奨されない暗号化方式を使用するデバイスでは、802.11n のパフォーマンスやそのほかの機能を最大限に活用できません。こうした問題が原因で、Wi-Fi Alliance は Wi-Fi 業界に WEP および WPA TKIP を段階的に廃止するように指導しています。

この最後の文に示されている通り、Wi-Fi AllianceがWEPとWAP TKIPを段階的に廃止する予定の様です。残念ながら、Wi-Fi Allianceのページを探してみたのですがその詳細を得る事は出来ませんでした。が、海外のサイトをいくつか探していたところ、次の様な事が分かりました。

  • 802.11n で WEPやWPA(TKIP) セキュリティ設定を使用する場合の最高転送速度を、IEEE802.11n規格は54Mbpsと定めている。よって、WPA2(AES)を用いない場合、802.11nの論理上の最高速度を得る事は出来ない。
  • 2011年から2013年末までに段階的にWEPやWPA(TKIP)によるセキュリティを廃止し、徐々にWPA2(AES)へ移行する。

前者については、Appleのサポートページにも記載されており、またWi-Fi Allianceのページで説明されているいずれのセキュリティに関する記事を読んでもWPA2(AES)を推奨する旨が記載されています。ただし、後者についてはWi-Fi Allianceが公開している文書ではないのでどれほど正確か分かりませんが、特に容易に破られてしまうWEPセキュリティを今後排除する動きがあってもおかしくありません。Wi-Fiが普及する為にはユーザーが安心して使えるデバイスが容易に手に入る必要があり、その事を判別できる様にするために機器を認定してWi-Fiロゴ表示を認めている訳ですから。

ウチが見つけた記事では次の様なフェーズでWEPやTKIPの廃止が進む様です。

  • 2011年から、TKIPのみ(WPA-PSK, WPA-TKIPまたはWPA Personal)をサポートするアクセスポイントは認定されなくなる。TKIPとAESの両方に対応している機器は認定される。
  • さらに2011年から、メーカーはWi-Fi機器の工場出荷時にWPA2のセキュリティをデフォルトで施す事が出来る様になる。現在はWi-Fi認定を受けているアクセスポイントについては、セキュリティ設定無しをデフォルトとし、ユーザーがセキュリティの設定をしなければならない。
  • 2012年、Wi-FiアダプターのTKIPが許可されなくなる(新たに認定される機器?)。
  • 2013年、Wi-FiアクセスポイントからWEPが禁止される。WEPしか対応していない古いデバイスが稼働している為(例えば一部のゲーム機などはWEPしか対応していないので…)、少し遅い様に感じるが2013年となっている。
  • 2014年、Wi-Fi認定のアクセスポイント機器のセキュリティ設定としてTKIPとAESの混在が認められなくなる。また、WEPの新しいクライアント機器への実装もされなくなる。

現状販売されているIEEE802.11n対応のアクセスポイントのほとんどはWPA2 (AES)に対応しているので、十分なセキュリティが確保できると思われますが、WEPやWPA(TKIP)のみのセキュリティ設定でネットワークを構築している場合は設定内容を見直した方が良いかもしれませんね。一部のアクセスポイントはWPA2(AES)に対応していない場合もあるので、Wi-Fi AllianceによるWEP/TKIPの廃止の様に機器の入れ替えなども良いかもしれません。

ちなみに、このBlogを運用しているサーバーが設置されているウチの実家のアクセスポイントも最近までWPA2 (AES)非対応のものでしたが、先日AES対応のNEC社製ルーターへ買い替えました。

参考リンク:

実家のルーターを交換

この blogやBlueDiamond Web.を運用しているサーバーが設置されている実家で、ルーターの交換をしました。1週間前まではIP電話サービスに加入していたので、プロバイダからレンタルしていたルーターでしたが、IP電話サービスを解約して一時的に古い無線LAN内蔵ルーターを使っていました。

このルーターは中古で見つけてきたものであまり機能が無く、IEEE802.11b/gしかサポートしていなかったので、せっかくIEEE802.11nに対応したクライアントが多くあるので新しいモデルとリプレイスすることにしました。

新たに用意したのはNEC製。Aterm WR8700N(HPモデル) PA-WR8700N-HPで2.4GHzと5GHzの両方を同時に使う事ができ、もちろんIEEE802.11nにも対応。LANは4ポート、WANは1ポートで全て1G対応です。左の写真がリプレイス前に使っていたBUFFALOの無線LAN対応ルーター、そして右側が今回入手したNEC Aterm WR8700Nです。多少大きくなりましたが、邪魔にならないサイズ。ラベルを見てみたらMADE IN JAPANでした。

これでやっとMacBook AirもiPadも実家でIEEE802.11n接続でネットを楽しめる環境が整いました。念のためMacOS Xのシステムプロファイラを使ってAirMacの接続状況を確認したところ、ちゃんとPHYモードが802.11nと表示され、転送レートも270と高速になっていました。

NECのAterm WR8700Nは2.4GHz帯と5GHz帯でそれぞれ異なるSSIDを設定します。さらに、各周波数帯にさらに異なるSSIDを設定する事が出来、周波数毎に2つのSSID、合計4つのSSIDを設定して無線LANネットワークの運用が出来ます。

このように沢山のSSIDが設定できるのは「ネットワーク分離機能」の為で、知人やお客さんが来たときに使ってもらえる無線LAN環境を提供できるものです。「ネットワーク分離機能」を有効にしたSSIDの無線LANネットワークに接続されたクライアントからはWAN側のインターネットへの通信は出来ますが、有線LANに接続されているクライアントや異なる SSIDに接続されているクライアントと相互に接続できない様に隔離されます。こうする事で、家庭内のクライアントやサーバーへのアクセスを制限しながら、時々訪問する知り合いにネットワークを使ってもらう事が出来ます。

実家でもこの機能を使おうと思ったのですが、DHCPとDNSサービスをMacMini Serverで提供しており、ルーターのDHCPサービスを停止している為に使う事が出来ませんでした。「ネットワーク分離機能」を使うとDHCPのリクエストパケットすら有線LANに接続されているサーバーへ届かない為、IPアドレスの付与が出来ないという結果に終わりました。固定IPアドレスを設定すれば使えるのですが、一時的に訪問する人のMacやPCのネットワーク設定を固定IPへ変更するのも手間なので、とりあえずこの機能の利用は見送ることにしました。

実家のLANに接続されているクライアントから、同じネットワーク上に存在するMacMini Serverへドメイン名で接続できる様にする為に、全てのクライアントへのIPアドレス配布(DHCP)と名前解決(DNS)をMacMiniサーバー自身に行わせています。なので、ルーターへDHCPとDNSリレーを任せるのはちょっと…。暇があったら解決方法を探してみようと思います。

シンガポールの無料WiFiホットスポット利用

夏休みで滞在中のシンガポールは町中にWiFiホットスポットが整備されています。シンガポール政府が整備しているプログラムで、複数の企業が協賛しており1Mbpsと遅いですが完全に無料で利用する事が出来ます。

とはいえ、単純に接続するだけで使える様になる訳ではなく、ユーザー登録をしなければなりません。また、利用するときには登録したユーザー名と付与されるパスワードでログインする必要があります。

ウチはシンガポールで仕事をしている頃から利用していたのですが、当時のパスワードを忘れてしまい、登録し直したのでその時のスクリーンショットを使って説明してみます。

まず、WiFiデバイスから「Wireless@SG」というネットワークに接続します。WEPやWPAによる暗号化はされていませんので、Webブラウズやメール利用程度を想定した方が良いと思います。iPhoneの場合は別途提供されているiPhone Appをインストールする事でセキュリティで保護されている「Wireless@SGx」へ接続する為の証明書をインストールする事も出来ますが、今回は省略します。

「Wireless@SG」に接続したら、次はWebブラウザを開き、YahooやGoogleにアクセスしてみます。ネットワークへログインできていない状態のはずなので、ログインを促す画面が表示されるはずです。

一番左がログイン画面です。既にユーザー名とパスワードを持っている場合は、この画面からログインします。
ユーザー名を発行した接続業者を「Service Provider」のリストから選択し、ユーザー名とパスワードをを入力後「@Get Connected」を押せば接続出来ます。
ウチはiCELLでサインアップしたので、ユーザー名は「******@icellwireless.net」となります。Singtelの場合は、発行されたユーザー名の@マーク以降を見て @singnet、@singtel、@stm から選択します。

ユーザー名とパスワードを得る為には、一番左の画面で「Sign Up Now!」をクリック/タップします。

Sign Up Now!をクリックすると登録に際して利用規約が表示されるので、確認します。
次の画面で登録です。ユーザー名とパスワードは携帯電話へのSMSで届きます。よって、現地の携帯電話とプリペイドSIMを入手するか、知り合いの携帯電話番号を借りる方法があります。登録画面では必要事項を入力します。

  • Name: 名前。もちろん英語で。
  • Email: メールアドレス。
  • Address [Optional]: 住所ですが、必須項目ではありません。
  • NRIC / FIN: 観光で滞在中であればパスポート番号を入力します。シンガポール国籍、永住権所持者、就労ビザ所持者はIC番号を入力します。
  • NRIC / FIN Type: リストから適する項目を選択します。パスポート番号をNRIC / FIN に入力した場合は「Passport」を選択です。
  • Country Code: ユーザー名とパスワードを送る携帯電話の国番号。(ここを81に変更すれば日本の携帯電話で登録できるかどうか、試していないので分かりません。今度チャンスがあればやってみます)
  • Area Code: いわゆる市外局番ですが、入力しなくて大丈夫です。
  • Mobile Number: ユーザー名とパスワードを送る先の携帯電話番号を入力します。
  • Preferred UserID: 前述の@マークより前のユーザー名を指定します。既に取得されている場合は登録できず変更を促されます。
  • Verification Code: 黒い枠の中に書かれている文字列を入力します。

全ての入力が完了したら最後に「Register Now」をクリック/タップします。ユーザー名が使えれば携帯電話へSMSが届くはずです。そうすれば、直ぐに送られてきたユーザー名とパスワードを使って利用を開始出来ます。

送られてくるSMSの内容はこんな感じです。赤字の部分がUsername、青字部分がPasswordです。

Login at http://www.icellnetwork.com/ with login – ******@icellwireless.net and password – ?*xx?*x*

ちなみに各社ともWebからの登録も受け付けていますが、こちらもシンガポールの携帯電話が必要です。iCellの登録ページには、シンガポール以外の携帯電話を利用する際の連絡先が掲載されているので、シンガポール国内の携帯電話を持っていない場合は電話で問い合わせる事が出来ます。

Skype is not happy with fring? – fringとSkypeの相互接続について

fringとSkypeの相互接続を楽しんでいた方々には残念なお知らせです。もっとも、fringのアカウントをお持ちの方には既にメールが届いていると思いますが…。

fringとSkype、双方に言いたい事があるでしょうから一概にどちらが誤っているという事は判断しかねますが、fringからのメッセージを見る限りでは次の様な事です。

お気づきかもしれないが、Skypeはfringをブロックしました。このようなSkypeによる不公平なポリシーによって皆さんにご迷惑をおかけしている事を我々は申し訳なく思っています。

fringの忠実なユーザーである皆さんには状況の詳細を知って頂く権利があります。先週、fringビデオ電話の通信トラフィックが急増した為、一時的にfringからSkypeへの接続サービスが制限されました。残念な事に、Skypeはこの後、fringからSkypeへの接続を元に戻す事を拒否しています。

言うまでもなく、我々fringはこのような自らのユーザーをも犠牲にする様なSkypeの態度を大変残念に思っています。

Skypeがfringをブロックしている状況であっても、我々はユーザーである皆さんにどこにいても友達と連絡を取り合う事が出来るサービスの提供を続けます。

fringを利用する事で、様々なスマートフォンを用いて、ビデオ電話、音声通話、そしてチャットが様々なネットワーク(3G/4G/WiFi)から無料で利用できます。

ですから、もし今回の様な相互接続性の問題にうんざりしたり、楽しく簡単に友達と連絡を取り合う手段を探しているのであれば、是非知り合いの方にfringを紹介してください。

かなりざっくりした訳文ですが、要するに今回の事をむしろ弾みにしてfringユーザーを獲得しようという狙いです。

ちなみに、fring本家のページのSkypeアイコンまで「BANNED!」と印を付けるこだわり。これは解決までにしばらく時間がかかりそうですね。

Eye-Fi: Connect / Explore / Pro X2シリーズは1ヶ月経っても品薄状態。

2010年5月20日に国内で販売されたEye-Fi X2シリーズ。RAWデータの転送が出来る様になったので(Eye-Fi Pro X2のみ)気になっているのですが、様々な家電量販店にってもなかなか見かけません。Eye-Fiのサイトで確認してみたところ上記の様な”お知らせ”が。「大変」品薄状態という事の様です。

Eye-Fiについておさらいしてみると、WiFi機能が入ったSDカード。数年前から発売されておりウチもCanonのコンパクトデジカメに差して使っています。あらかじめて設定しておいたWiFiアクセスポイントの圏内でデジカメの電源を入れるだけで撮影した写真を設定したMac/PCのフォルダや、MobileMe/Picasa等のオンラインアルバムに自動的に転送してくれます。

ウチには24時間動いているMac Miniが一台あるので、Eye-Fiからの転送先をそのMacに設定しておく事で撮影した写真をMBPやAirから見に行く事が出来てとても便利です。もちろん、24時間動いているMac/PCが無くても一旦Eye-Fiのサーバーに写真をためておき、Mac/PCの電源が入ったときにローカルへ転送するモードもあるのでデジカメをUSBケーブルで接続したり、SDカードを取り出す面倒さが無くなります。

Eye-Fi X2シリーズはさらに容量が大きくなり、SDカードの性能としてもClass 6、WiFiはIEEE802.11 a/b/g/nに対応するなど、従来のEye-Fiに比べるとかなりパワーアップ。また、「無限のメモリーモード」という不可解な名称の機能が追加され、SDカードの空き容量が無くなり撮影できなくならない様に、転送が終わったファイルを古い順に自動的に削除する事も出来ます。従来のEye-Fiの場合は転送が終わった事を確認し、デジカメを操作して自分で削除しなければならなかったので、さらに手間が減って便利そうです。

また、カメラによっては液晶画面にEye-Fi X2カードの動作状況が表示されます。実家にあるSONY アルファ NEX-3でEye-Fi X2カードを使ってみると、液晶画面の左上に写真を転送中のアイコンが表示されます。この表示があれば、転送が終了したかどうかを確認してからデジカメの電源を切る事が出来てよいですね。

唯一気になるのはこちらの記事で紹介したムービーを撮影した時のノイズ。この事を除けばEye-Fiが言う様に「最強のSDカード」です。

気になるお値段はSDカードの数倍…。コストの面でハードルは高いのですが、一度手に入れるとこれなしではいられない便利さです。2010年6月26日、Amazonで調べてみると在庫が有るショップも見かけますので、そろそろ供給が需要に追いついてきたといったところでしょうか。

*価格情報は2010年6月21日現在のものです。