この blogやBlueDiamond Web.を運用しているサーバーが設置されている実家で、ルーターの交換をしました。1週間前まではIP電話サービスに加入していたので、プロバイダからレンタルしていたルーターでしたが、IP電話サービスを解約して一時的に古い無線LAN内蔵ルーターを使っていました。
このルーターは中古で見つけてきたものであまり機能が無く、IEEE802.11b/gしかサポートしていなかったので、せっかくIEEE802.11nに対応したクライアントが多くあるので新しいモデルとリプレイスすることにしました。
新たに用意したのはNEC製。Aterm WR8700N(HPモデル) PA-WR8700N-HPで2.4GHzと5GHzの両方を同時に使う事ができ、もちろんIEEE802.11nにも対応。LANは4ポート、WANは1ポートで全て1G対応です。左の写真がリプレイス前に使っていたBUFFALOの無線LAN対応ルーター、そして右側が今回入手したNEC Aterm WR8700Nです。多少大きくなりましたが、邪魔にならないサイズ。ラベルを見てみたらMADE IN JAPANでした。
これでやっとMacBook AirもiPadも実家でIEEE802.11n接続でネットを楽しめる環境が整いました。念のためMacOS Xのシステムプロファイラを使ってAirMacの接続状況を確認したところ、ちゃんとPHYモードが802.11nと表示され、転送レートも270と高速になっていました。
NECのAterm WR8700Nは2.4GHz帯と5GHz帯でそれぞれ異なるSSIDを設定します。さらに、各周波数帯にさらに異なるSSIDを設定する事が出来、周波数毎に2つのSSID、合計4つのSSIDを設定して無線LANネットワークの運用が出来ます。
このように沢山のSSIDが設定できるのは「ネットワーク分離機能」の為で、知人やお客さんが来たときに使ってもらえる無線LAN環境を提供できるものです。「ネットワーク分離機能」を有効にしたSSIDの無線LANネットワークに接続されたクライアントからはWAN側のインターネットへの通信は出来ますが、有線LANに接続されているクライアントや異なる SSIDに接続されているクライアントと相互に接続できない様に隔離されます。こうする事で、家庭内のクライアントやサーバーへのアクセスを制限しながら、時々訪問する知り合いにネットワークを使ってもらう事が出来ます。
実家でもこの機能を使おうと思ったのですが、DHCPとDNSサービスをMacMini Serverで提供しており、ルーターのDHCPサービスを停止している為に使う事が出来ませんでした。「ネットワーク分離機能」を使うとDHCPのリクエストパケットすら有線LANに接続されているサーバーへ届かない為、IPアドレスの付与が出来ないという結果に終わりました。固定IPアドレスを設定すれば使えるのですが、一時的に訪問する人のMacやPCのネットワーク設定を固定IPへ変更するのも手間なので、とりあえずこの機能の利用は見送ることにしました。
実家のLANに接続されているクライアントから、同じネットワーク上に存在するMacMini Serverへドメイン名で接続できる様にする為に、全てのクライアントへのIPアドレス配布(DHCP)と名前解決(DNS)をMacMiniサーバー自身に行わせています。なので、ルーターへDHCPとDNSリレーを任せるのはちょっと…。暇があったら解決方法を探してみようと思います。