iPhone App, iPad App: Remoter – Remote Desktop (VNC) アプリ

今までiPhoneやiPadからVNCサーバーが動作しているMacを操作する為に、幾つかの無料アプリを試してきました。有料版は比較的高いものが多く、それほど頻繁に使わないので躊躇っていました。それ故、今まで有料アプリの無料版で色々試してきたのですが、マウスの右クリックが出来なかったり、ドラッグが出来なかったりと不便な事が多くありました。

そんな今日、TeamViewerを試したりしながらApp Storeを見ていたら大特価 85円 のVNCクライアントアプリを発見。超安かったので速攻で購入してみました。

早速起動してみると、複数登録出来るVNCサーバーを追加する画面が表示されます。単純なホスト名のリストではなく、画面のスクリーンショットがアイコン風に表示されます。追加をタップすると、同じネットワーク上で画面共有が有効になっているMacから選択するか、IPアドレスを入力して新しいホストを登録出来ます。

操作画面も使いやすく、全画面表示も可能ですだったり、ホスト側の画面の幅、高さに合わせて表示する事も可能。右クリックも出来ますし、Windowsホスト操作時の為のCtrl+Alt+DelやMacホスト向けのCommandボタンの送出も可能。ほぼホスト側のOSを操作している感覚で使えます。更にタップした場所をマウスクリックするモードとは別に、仮想的にトラックパッドを表示してトラックパッドと同じ操作感で使う事も可能です。

従来は無料アプリのみを使っていて、初めてVNC有料クライアントAppを購入したので比較対象が悪いかもしれませんが、Remoter: Remote Desktop (VNC) Appはコストパフォーマンスが高いiPhone / iPad Appだと思います。

リモートからMac OS XやWindows OSの操作をする機会が多い方はいかがでしょう。

参考リンク:

Remoter: Remote Desktop (VNC) – iTunesで開く

Mac: Mac OS X Server 10.6 (Snow Leopard Server) を Windows からリモート操作

しばらく前から、当ブログやWeb.サイトの運用に使っているMac Mini Server (Mac OS X Server, 10.6, Snow Leopard Server)をWindows上のVNCから操作したいと思っており、やっと実現できましたので書いてみます。

このサーバーは、インターネットへの接続が太いウチの実家に設置しているのですが、スペースを節約する為、ディスプレイ、キーボード、マウス等の入出力機器は全く接続していません。

日頃の管理は自宅のMacからVPNで接続し、Snow Leopard Serverに付属してくる「サーバ管理」を使っています。デスクトップへアクセスする必要がある場合は「画面共有」でサーバーを操作しています。

ところが、実家にはMacが無い為、ウチが直ぐに管理できない時にシャットダウンや再起動をする必要がある場合、不都合がありました。という事で、WindowsのVNCクライアントを使って「画面共有」と同じ事をしようと思い、色々試してみました。早速「TightVNC」をダウンロード、クライアントをインストールして試したのですが、”セキュリティ云々”なエラーメッセージが表示されて接続できませんでした。Mac OS X Serverの設定を見直したところ、接続、操作が可能になりましたので記録をかねて説明してみます。

Mac OS X Server側の設定

システム環境設定 – 共有を開きます。

「リモートマネジメント」が有効になっている場合は「画面共有」を同時に有効化出来ませんが、「リモートマネジメント」に画面をリモートから操作する機能が含まれているので、Macからは画面共有でデスクトップの操作が可能です。ただし、この「リモートマネジメント」の一部設定を変更しておかないとWindows TightVNCからは接続できない様です。

右側にある「コンピュータ設定…」をクリックします。

すると設定項目が表示されますので、「VNC利用者が画面を操作することを許可」にチェックを入れ、不正操作を防ぐ為にパスワードを設定しておきます。

後はOKをクリック後、システム環境設定を終了して終わりです。

Windows側

TightVNCを用いました。こちらのサイトからダウンロードできます。クライアントのみ必要で、VNCサーバーが必要ない場合はインストール中の選択画面でVNC Serverのチェックを外します。

インストールが終わったら早速TightVNCを起動して接続先のMac OS X ServerマシンのIPアドレスを入力、Connectをクリックします。

すると、接続に必要なパスワードの入力を求められますので、Snow Leopard Serverのシステム環境設定で設定したパスワードを入力します。

パスワードが一致するとMac OS X Serverのデスクトップ画面が表示され、操作が可能になります。Macの画面共有の用に、表示の縮尺などは接続時のOptions…で設定できるので、色々変えると使いやすい環境が構築できると思います。

ちなみに、Mac OS X ServerのVNCサーバーは、ユーザーのログイン時とログアウト時に一旦セッションが切れます。Macの画面共有は自動的に再接続してくれますが、TightVNCの場合は”接続が切れました”と表示されて閉じてしまいます。なので、Mac OS X Serverへのログイン後はもう一度接続する必要があります。