しばらく前にMobileMeカレンダーから申し込んだbetaプログラムについて、7月末頃にIt’s your turn.とメールがAppleから届きました。
試せるという事なので、早速メールの指示に従ってMobileMeカレンダーを開いてみると、何やらメールbetaの時と違ってかなり条件と制約が有ります。
まず、各デバイスについて最新のOSやMobileMeコントロールパネルが要求されます。iPhone、iPad類のデバイスは最近リリースされている最新のiOS、MacもSnow Leopard必須となっています。また、iPadやWindows PCではプッシュ機能でデータを更新出来ない事や、ベータ版プログラムを停止するとその間の変更内容は失われるとの事。
少々躊躇いましたが、開始してみました。
するとデータベースの変換が行われている様で、しばらく時間がかかってから完了を示すメッセージが。同時に、MobileMeのメールアドレスに対しても設定変更を促すメッセージが届きました。
iOSに関しては、iOS 4でないとMobileMeアカウントで設定してもカレンダーが同期、参照出来ない様で、iOS 4がリリースされていないiPadについてはCalDAVでMobileMeカレンダーを参照する様設定変更を促されます。
MacのiCalに関しては、従来はMobileMeコントロールパネルで同期設定がされていればMobileMeと同期された内容がローカルのカレンダーに見えていましたが、beta移行後はCalDAVで参照する様に変わっています。なので、ベータ参加前にアラームを無視する設定等、カレンダー個別の設定を行っていた場合は再度設定し直す必要があります。
最大の問題はAppigo Syncとの同期。iPhone上のToDoとMac上のiCal間でタスクの同期を行うAppigo SyncはMacのiCalローカルカレンダーと同期する為、MobileMe Calendar betaがCalDAVになってしまった為、その他のデバイスにタスクをMobileMe経由で同期出来なくなってしまいました。
まだベータ段階なので仕方が無いのだと思いますが、公開版でもCalDAVで接続する場合、現状便利に使えているアプリの中には不都合が発生するものも現れると思います。
Web上のMobileMe Calendar betaのインタフェースは洗練されていて、iPadのカレンダーにとても似ています。個人的には見やすくて好きです。βプログラムが終わり、正式リリースされるときにはiOS側でもタスクが使える様になると良いのですが…。