しばらく前に、実家の近所の方から「SONY VAIO Type F (VGN-FE30B)のWiFi接続が不定期に切れてしまう問題」について相談を受けました。もっとも、受けたのはウチ自身では無いのですが、複数の無線LANアクセスポイントを試してもランダムな間隔で切断と接続を繰り返す事があり、継続して使っていると遂には全く接続されない状態になってしまう事があるとの事。
Twitterで情報を呼び掛けたり、Webで調べてみたのですが、SONY VAIOシリーズは無線LANの接続性に問題が発生する事がある様で、次の様な情報が集まりました。
- SONY純正のWi-Fi接続ツールを使うと調子が良い。
- Windows標準のWi-Fi接続ツールを使った方が調子が良い。
- WEPはダメ。WPA/WPA2が良い。
- WPA/WPA2はダメ。WEPが良い。
- WPA-TKIPではなくWPA-AESが調子良い。(又はその逆)
要するに、アクセスポイントとの相性なのか、OSバージョンとの相性なのか、とにかく様々なケースがあり解決方法は場合によって全く正反対の事があります。
さて困ってしまったので、複数のアクセスポイント (バッファロー、プラネックス) を使ってWPAやWPA2、WEPそして暗号化無しなど様々な組み合わせで検証を行ったのですが、結局いずれの組み合わせにおいても接続が不定期に切れる現象は解決しませんでした。
最後に、ハードウェア障害の可能性を疑い、Wi-FiのON/OFF電源スイッチ部分へテンションを加えると比較的接続が切れる障害が発生しやすい事が判明。少々PCを分解して接点の清掃を行ったのですが完全な解決とならなかった為、基板に半田付けされているスイッチをシャーシの外側で動かす為のプラスチック部品を取り外す事にしました。
本体の裏蓋を外した状態の写真。手前の黒いプラスチックで基板に実装されているスイッチを操作している。
外しちゃいました。
これが正解。既に無線LANのON/OFFが出来なくなってしまった訳ですが、常にWi-Fi接続で使用すると思えば支障はない筈です。後はWiFiの電源がONである事を示すLEDが少し眩しいですが、プラスチック部品を取り外した後に6時間程度連続無線LAN通信を行っても接続が切れなくなった事から、以前より圧倒的に改善しています。
というトラブルシューティングがJH1RBSによって週末に行われました!というお話でした。