UPS (無停電電源装置) を導入

PROLiNK PRO850VU2013年3月から暮らしている今の部屋。一戸建ての三階にある一部屋を借りて住んでいるのですが、一階と二階に住んでいる別のテナントが時々ドライヤーや電子レンジを同時に使うとブレーカーが落ちる事が頻繁にあります。

この前は二階のテナントの部屋にあるエアコンが突然の停電で故障したと聞きました。まあ、エアコンはオーナーが直してくれるはずなので良いのですが、ウチの部屋にはMac miniやUSB接続のハードディスク、色々な機器があるので知らずのうちに停電になるとちゃんとシャットダウンされずに電源が切れてしまい、いつ故障するのかと不安で仕方がありませんでした。

ということで、先週末にSim Lim SquareでPROLiNK社のUPSを購入してみました。価格はSGD79。USB接続でMacを自動シャットダウンする事も出来ます。日本ではPROLiNK社のUPSはあまり市場に出ていない様ですが、実家ではオムロンのUPSを導入しています。年末年始の一時帰国でもシャットダウンテストを行い正常に動いている事を確認。日本ではそう頻繁には停電やブレーカーが落ちる事は無いでしょうが…。

PROLiNK PRO850VU PROLiNK PRO850VU

 

参考リンク:

 

Mac: オムロンのUPSで保護しているMacの商用電源復旧時の自動起動について (2)

2011年3月14日から始まった計画停電で、2010年末に導入したOMRONのBY50FWが活躍している事を何度か記事にしました。商用電源が停止になった時点で安全にMacをシャットダウンし、Macへの電源供給を停止する事が出来ています。

しかし「商用電源が復旧した時点でPowerAct Pro Master SlaveがインストールされたメインのMacMini Serverが自動的に起動しない」という状況に陥っていました。しかし、昨日試した「halt -u」コマンドを用いる事で商用電源復旧時、自動的に起動させる事に成功しました。結論としては、PowerAct Proがシステムがシャットダウンしようとしているのを割り込み、スクリプトで-uオプション付きのhaltコマンドでシステムを終了する事に成功しています。

忘却録をかねて、その方法を紹介してみたいと思います。なお、実現にはある程度のUNIXやviの使い方などの理解が必要です。

[シェルスクリプトの準備]

以下の様なスクリプトを作り、chmod 755 しておきます。

#!/bin/sh
sudo killall halt
sudo killall shutdown
sudo halt -u

[sudoersの編集]

OMRONのUPSに付属しているPowerAct Pro Master Slaveが、どのアカウントで外部コマンドを実行するかよく分かっていません。しかし上述のシェルスクリプト内でsudoを使用している為、実行されるアカウントによってはスーパーユーザーのパスワード入力を求められて停止してしまい、正常に実行されない事が考えられます。

なので、念の為PowerAct Proの設定やシェルスクリプトを作ったアカウントを/etc/sudoersへ登録しておき、superuserパスワードを求められない様に考慮しておきました。/etc/sudoersの編集にはvisudoコマンドを用いました。おそらく、デフォルトで用意されているsudoersの以下の行を有効にするだけでも良いのではないかと思います。

%wheel        ALL=(ALL) NOPASSWD: ALL

[PowerAct Pro Master Agentの設定]

PowerAct Proの「外部コマンドライン」へ最初に作ったシェルスクリプトをフルパスで指定します。

[Dynamic DNSアップデートの間隔]

IPアドレスが固定ではない環境でサーバーを運用している場合、Dynamic DNSを用いてドメイン名とプロバイダから割り当てられたIPアドレスを登録していると思います。停電時間が短ければプロバイダのDHCPサーバーから割り当てられるIPアドレスが変化する可能性は低いと思うのですが、長時間の停電が発生すると復帰後に割り当てられるIPアドレスが停電前と異なる可能性が高くなります。

その為、Dynamic DNSへのIPアドレスアップデート間隔をより短くしておいた方が早く外部から接続出来る様になります。

ウチのサーバーも今日までは3時間に1度IPアドレスを更新する設定だったため、停電後にMacは自動的に起動したものの外部から長時間接続出来ませんでした。明日以降も計画停電が実施される様なので、更新間隔を短く設定し直してみました。

参考リンク:

Mac: 無停電電源装置 (UPS) OMRON BY50FW を導入しました!!

Mac: オムロンのUPS導入で計画停電でも安心だが、復帰しない….。

Mac: オムロンのUPSで保護しているMacの商用電源復旧時の自動起動について (1)

Mac: オムロンのUPSで保護しているMacの商用電源復旧時の自動起動について (1)

先日、ウチのブログでオムロンのUPSを使ったMacのシステムで、停電が発生して正常にMac OS Xがシャットダウンした後、商用電源が復旧した時にそのMacが自動的に起動しない事を記事にしました。

OMRONのPowerAct Proというアプリの仕様で、Master Agentで管理されているMacでは自動起動出来ず、そこにぶら下がるSlave Agentで管理しているMacは自動起動が出来る事が原因です。

その後、Master AgentがインストールされたMacMini ServerへSlave Agentもインストールしたり、WOLを使って別のMacから起動出来ないかなど、色々試しましたが良い方法がなかなか見つからずにいました。

その中で唯一期待出来そうなソリューションが見つかったので紹介してみます。

それは、shutdownコマンド または haltコマンド の 「-u」オプションです。

まずMac OS Xのシステム環境設定内の省エネルギーパネルで「停電後に自動的に起動」にチェックを入れておきます。ただし、このオプションはMac OS Xが正常にシャットダウンされた時には動作しません。正常なシャットダウンとは、以下のいずれかでMac OS Xが終了した場合です。

  • GUIで「システム終了…」を操作した場合
  • ターミナルで shutdown -h コマンド (例: shutdown -h now など)
  • ターミナルで halt コマンド

これらの方法でMac OS Xを終了した後にACアダプターを抜いて、差し直しても、Macは自動では起動せず、電源ボタンを押す必要があります。

しかし、ターミナルで次のコマンドを用いてMac OS Xを終了した場合は、正常にOSをシャットダウンさせつつ、Macはあたかも電源に異常が発生した状態で終了する為、想定している電源復旧時に自動的に起動します。

  • ターミナルで shutdown -h -u コマンド (例: shutdown -h -u now など)
  • ターミナルで halt -u コマンド

実際にMacMini ServerやMacBook Proを用いて実験を行い、これらのコマンドでシャットダウンした後にアダプターを抜き差しすると自動的にシステムが起動する事が確認出来ました。

次はOMRONのPowerAct Proがどの様にシステムを終了しているかですが、これはPowerAct Proアプリケーションのソースファイルが無いためよく分かりません。その為、次の様なシェルスクリプトを作成して外部コマンドとして実行してみることにしました。

#!/bin/sh

sudo killall halt

sudo killall shutdown

sudo halt -u

2行目と3行目には、PowerAct ProがUPSの運転状態がバッテリーに切り替わった瞬間にhaltコマンドやshutdownコマンドを時間指定で実行している事を懸念して、それらのプロセスを終了する為に入れています。その上で、 -u オプションを用いてhaltコマンドを実行してシステムを終了しています。

このシェルスクリプトをPowerAct Proの外部コマンドラインとして指定してみました。これらの作業が終了したのがつい先ほどだったため、擬似的な停電状況を作り出しての検証は出来ていませんが、明日も東京電力による計画停電が予定されている様なので、その際にこの設定がうまく動作するかどうか明確になると思います。

また結果をこのブログで紹介したいと思います。

参考リンク:

Mac: オムロンのUPS導入で計画停電でも安心だが、復帰しない….。 – Logon Blog

Mac: オムロンのUPS導入で計画停電でも安心だが、復帰しない….。

今週から始まった計画停電ではRBS Blogで紹介されている通り、昨年末に導入したオムロンのUPS、BY50FWが活躍しています。

UPSに付属の「PowerAct Pro」というアプリケーションをMacMini Serverとテレビ番組録画用のMacMiniへインストールして、MacMini Serverをマスターとして停電発生時にそれぞれのマシンが正しくシャットダウンされる様にしており、今週の停電でも正常に終了出来ている事が確認出来ました。

PowerAct ProのMaster AgentとSlave Agent間はネットワーク経由で通信している為、停電発生時に通信が途切れない様ルーター(スイッチングハブ内蔵)もUPSの保護下に入れています。

PowerAct Proというアプリケーションは、UPSとUSBで接続されているマシンにMaster Slaveをインストールし、そのマシンが商用電源の供給状況を監視する役割を担っています。

そして商用電源の供給が停止しバッテリー運用に切り替わった時、安全にシャットダウンしたい他のマシンへSlave Agentをインストールしてしかるべき設定を施しておきます。

ウチの今の設定では商用電源の供給が停止して直ぐにSlave AgentをインストールしたMacMiniシャットダウンを開始し、30秒後にMaster AgentがインストールされたMacMini Serverをシャットダウンする様にしています。この設定によってUPSのバッテリ容量が十分なうちに余裕を持ってシステムを終了出来ています。

しかし、商用電源が復旧した時に、PowerAct Pro Slave Agent側のMacMini Serverは、Slave Agentの設定で自動的に電源をONにする事が出来るので自然と起動して運用を開始出来るのですが、PowerAct Pro Master Agentには商用電源復帰時に自動的に電源をONにする設定がありません。

そのため電源が自動で入らず、Master Agent側が自動的に起動しない事態に陥ってしまう事が判明しました。このままだと、Slave Agentが電源の供給状況を正常に把握出来ず、再度停電が発生したときにUPSを導入している意味が無くなってしまいます。

Mac OS X Serverの「システム環境設定」-「省エネルギー」の設定に「停電後に自動的に起動」という設定がありますが、この設定はあくまでも不慮の停電でシステムが正常に終了しなかった場合のみ有効で、正常にシャットダウンした後は電源供給が復旧しても自動的に起動しません。

しばらく計画停電が続きそうなので、何らかの設定で回避出来ないか、MacMini ServerにもPowerAct ProのSlave Agentを入れてしまうか(正常に動作するか不明ですが…)、それともWOLでMacMiniからMacMini Serverをリモートから起動出来ないか、等を模索してみようと思っています。

また進展があればこのブログで紹介してみようと思います。

[2011年3月24日 追記]

その後色々と試した結果、シェルスクリプトを用いる事で、停電からの復電時にMacを自動的に起動させる事が出来ました。詳しくは こちらのエントリー で記載していますので良かったらご覧下さい。

参考リンク:

無停電電源装置(UPS)ソフトウェアダウンロード – オムロン

BY50FW/BY75SW製品ページ – オムロン

Mac: 無停電電源装置 (UPS) OMRON BY50FW を導入しました!! – Logon Blog

Mac: 無停電電源装置 (UPS) OMRON BY50FW を導入しました!!

随分悩んだ結果購入に踏み切った無停電電源装置。先日こちらのエントリーで紹介した正弦波出力タイプのUPS、オムロン BY50FWを設置して運用を開始しました。実際の設置作業は2010年12月30日に行い、大晦日の日に動作テストを行っていました。

箱は緩衝材の関係で少し大きめでしたが、中身を出してみると本体は想定通り薄型で出力容量の割にはコンパクト。縦置きが出来る様にスタンドも付属しています。

早速、一時的にサーバーをシャットダウンして設置してみました。

同時に自宅で運用していたMac mini (Mac OS X, Leopard)とfriioのセットも当ブログを運用しているMac mini serverが設置されている実家へ移設し、一緒にUPS保護下で運用する事にしました。

UPSは壁際に縦置きで設置。BY50FWはFANを搭載していないモデルなのでホコリや塵を吸い込んでしまう心配はほぼ無いと考え、床に近い高さでも問題ないと判断しました。次にメタルラックの一番下にアダプターや電源ケーブル類をまとめ、中央にFTTHのモデムやWiFiルーター、friioを設置。最後にMac mini server、Mac miniと外付けHDDドライブを一番上の棚に設置。少しメタルラックのサイズが小さいため、ケーブルが飛び出たりルーター類がまっすぐ設置出来ていませんが、ひとまずこのような状態で運用を再開してみました。

オムロンのBY50FWにはMac OS X, Mac OS X ServerそしてWindows等の各種OSに対応したマネジメントソフトウェアが付属しており、停電時にUSBケーブルでUPSと接続したMac mini server自身とネットワーク経由でその他のマシンを制御する事が出来ます。当然その場合にはその他のマシンもUPSで電源がバックアップされており、ネットワーク機器(ルーターやスイッチングハブ)も忘れず同じUPSで電源バックアップを行っておく必要がありますが。

大晦日の日中に設定と実験を行い、若干失敗はありましたが無事に動作する事を確認できました。これで突然の落雷や変電設備の障害等による停電時にもサーバー類を保護出来る体制が整いました。

後日 BlueDiamond Web.物欲番長Blog に更に詳しく掲載してみようと思いますので良かったらご覧ください。

UPS導入を決定。正弦波出力のモデル OMRON – BY50FWにしました。

夏場に落雷で停電が発生し、サーバーが停止してしまった時からずっと導入を悩んでいたUPS。やっとモデルを決定して注文しました。当初APCとOMRONで悩みましたが、結局オムロンの常時商用給電方式の最上位モデル BY50FW にしました。

最大の理由は正弦波出力である事。一般家庭向けのUPSは多くが矩形波出力の為、一部の機器(特に力率改善回路を内蔵した電源を用いている機器)の誤動作や故障の原因になってしまう場合があります。当面はMacとネットワーク機器を接続する予定ですが、今後どのような機器を追加したり置き換えるか分からない為、せっかくなら良いタイプのUPSを購入する事となりました。

オムロンの場合、正弦波出力の常時商用給電方式のUPSは2シリーズ、4モデルありますが、その差はサイズや形状、そしてRS232Cインタフェース有無など。一般家庭で使用する上で機能面に大きな差は無い様に感じますが、設置場所が実家という事もあり父親と相談した結果、サーバーを置いてあるスペースにスマートに置く事が出来そうなBY50FWに決定。

到着は12月25日以降という事なので、年末年始にサーバーのメンテナンスと題して設置作業を行ってみようと思います。

参考までに、オムロンの正弦波出力UPSで出力が同じBY50SとBY50FWの主な仕様を比較してみました。

BY50FW BY50S
定価 ¥37,800 ¥24,990
力率改善(PFC)回路内蔵電源に対応
4種類の入力電源電圧に対応 ×

(AC100Vのみ)

安全規格/RoHS指令適合 UL1778/CE/RoHS対応 UL1778/RoHS対応
通信機能の充実(USB/RS-232C/接点信号 通信用インタフェース標準装備) ×

(USBのみ)

「リモートONOFF」標準装備 ×
UPS自動停止機能
WindowsLinuxMac対応の自動シャットダウンソフトを標準添付
「長寿命バッテリ」搭載
コンパクトなサイズ 縦置き・横置き 縦置き・横置き
コールドスタート機能付 ×
UPS本体3年保証+バッテリ1年間交換サービスにより、保守コストの削減が可能
内部消費電力 (通常時/最大時) 12W/20W 20W/30W
騒音 40db以下 40db以下
冷却方式 自然空冷 自然空冷
本体質量 約6kg 約4.5kg
梱包寸法(W×D×Hmm) 287×330×45 92×285×165
出力容量 500VA/300W 500VA/300W
定格電流 5~4.2A 5A
切替時間 8msec以内 10msec以内
バックアップ時間 3.5分以上 3.5分以上
電源ノイズ / 雷サージ保護機能

(雷サージ保護機能のみ)

(雷サージ保護機能のみ)

回線サージ保護機能 × ×
Amazon.co.jp 価格 ¥21,304 ¥18,379

*価格、商品仕様等の情報は2010年12月20日現在のものです。

オムロンのUPSも良さそうかな….

昨日の停電で予期せぬ再起動に見舞われたサーバーを保護する為にAPCのUPSを検討してみましたが、もう一つの大手オムロンのUPSも調べてみました。

テーブルタップ型のUPSで一般ユーザーでも導入しやすそうなレンジとしてはBZ35LT2とBZ50LT2がありました。いずれも寿命が4〜5年のバッテリを搭載しており、バッテリの保証期間も1年間(購入後1ヶ月以内に登録が必要)で本体の保証期間は3年間です。

出力は合計6コンセントあり、うち3つがバックアップ、残り3つはサージ保護のみのスルーです。

MacやPCとの接続は標準USBケーブルが使え、本体側にはUSBのBタイプコネクタを装備しています。OSのシャットダウン管理などを行えるアプリケーションとUSBドライバは無償でダウンロードできます。

モデルによる違いは出力容量で、BZ35LT2が350VA/210W、BZ50LT2が500VA/300Wです。バックアップ時間は接続されている機器の容量によって最短3分〜最長で90分。

気になるAmazonでの価格は…

オムロン 無停電電源装置 BZ35LT2 : 11,660円 (定価は18,900円)

オムロン 無停電電源装置 BZ50LT2 : 15,124円 (定価は24,150円)

で家庭用サーバーにも手が出せそうなレンジです。ちなみに、停電時のブザーもOFFに出来るので一般家庭に設置する場合には驚く事が無くて良さそうです。

メーカーの製品情報ページはこちら

*Amazonの価格は2010年8月19日現在の情報です。