iPhone: Skype iPhone Appがビデオ通話に対応 (Version 3.0)

2010年12月30日、iPhone用のSkype Appがバージョンアップして Version 3.0 になりました。今回のバージョンアップで遂にビデオ通話に対応。

iPhone 4やiPhone 3GS、iPod Touch 4Gで双方向ビデオ通話が可能で、その他のカメラ非搭載モデルはビデオ映像の受信のみを行う事が出来ます。ただし、iPhone 3GSの場合はディスプレイ側のフロントカメラが搭載されていない為、相手に顔を見せながら相手の顔を見てビデオ通話する事はとても難しそうですが..。

ビデオ通話の相手はiOSデバイスに限らずMacやPC上のSkypeとも可能です。また、3G経由でもビデオ通話が可能なので、WiFi必須のFaceTimeよりも場所を選ばずに使う事が出来そうです。

ということで、早速3Gネットワーク接続のiPhone 4 (iOS 4.2.1)とWiFi (Internet Connection, 100Mbps FTTH)接続のMacBook Air間でビデオ通話テストをしてみました。紹介してみます。

発信

いつも通りSkype Appを起動してログイン後、発信するユーザーをタップします。見ての通り、FaceTimeと同じアイコンが表示されたビデオ通話ボタンが追加されています。このボタンを押して発信します。

Mac側が着信し、呼び出し音が鳴り始めます。

応答・ビデオ通話開始

Mac側で応答直後、すぐにiPhone側の映像がMac上で表示されました。Mac側のカメラが自動で起動するかどうかはSkypeの設定にもよりますが、双方向のビデオ通話時のiPhone側スクリーンキャプチャが以下の画像です。左下に自分のカメラで映っている映像、画面全体に相手側の映像が表示されています。一度画面をタップするとカメラの切り替え、ミュートボタンが現れます。カメラの切り替えボタンをタップすると、ビデオ通話の終了(音声は継続)、フロントカメラ、バックカメラの切り替えを行う事が出来ます。

パフォーマンス

ビデオの映像はスムーズに動きます。解像度がかなり低くなっている様なので、画像は少し荒いですが相手の顔を見ながら通話するレベルであれば十分です。試しにバックカメラをIDEOSに向けて、その画像をMac側でもスクリーンキャプチャしてみました。見ての通り輪郭は少しガタガタですが、映っているものが何であるかは理解できる十分なレベルです。

従来通りシンプルな操作で簡単にビデオ通話が出来るのは便利だと思います。通話したい相手さえSkype IDを持っていてオンラインになっていれば完全無料で利用できる為、色々な場面で使えそうです。

参考リンク: Skype App – iTunesで開く

Mac: マックのWiFiのリンク速度を確認する方法

Mac OS Xの[システム環境設定] – [ネットワーク]や、メニューバーのAirMacの状態を見ても、今Wi-Fiがリンクしている速度を知る事が出来ません。

IEEE802.11は規格によってリンク速度(理論上の最高伝送速度)が異なり、特にIEEE802.11nは130Mbpsと高速です。様々な条件により無線LANの場合は理論値通りの速度が出る場合はほぼあり得ませんが、やっぱり自分のMacがどの速度でリンクしているかは気になります。

システム環境設定やAirMacの状態はこのように表示され、画面上どこにもIEEE802.11のa/b/g/nいずれで接続されているかは表示されていません。

そこで、ファインダーを開き、[アプリケーション] – [ユーティリティ] フォルダ内にある「ネットワークユーティリティ」を使用します。リンク速度を知るだけであれば、起動すればすぐに表示される「Info」のページで確認できます。

試しにIEEE802.11gで接続した場合とIEEE802.11nで接続した場合、それぞれのスクリーンキャプチャを保存してみました。IEEE802.11gの場合はリンク速度が「54 Mbit/秒」と表示され、IEEE802.11nの場合は「130Mbit/秒」と表示されている事が分かります。同時にハードウェア・アドレス (つまりMacアドレス)、サポートしているWiFi規格等も知る事が出来るので便利です。複数のネットワークインタフェースがリンクした状態になっている場合は、調べたいインタフェースを選択する必要があります。

#なお、Macアドレスは環境設定のネットワークで、AirMacの詳細を表示させた場合にも確認する事が出来ます。

ネットワークユティリティはこれらの情報表示以外に、Ping、TracerouteやPortscanを実行する事も出来ます。対象のサーバーやネットワーク機器のIPアドレス又はドメイン名を入力して、ボタンを押すだけで実行できます。これらの機能はUNIXベースのコマンドとして存在しており、Mac OS XのベースとなっているFreeBSD系のコマンドに精通していれば「ターミナル」アプリケーションを用いてコマンドラインで実行する事も出来ますが、GUIで手軽に実行できるので便利です。あくまでも自分が管理しているサーバー類の調査用であり、一般に公開されているサーバーに対して無作為に実行する為のツールではないので、よく分からない場合は「Info」以外のページには触れない方が無難です。

ソフトウェアアップデート: iPhone 9.1.1

2010年12月22日はiPhone構成ユーティリティ Version 3.2 とは別にもう一つ、Appleから iPhoto 9.1.1 がリリースされています。ソフトウェア・アップデート経由でインストールでき、Mac OS Xの再起動は不要です。

主な変更内容は以下の通り。

このアップデートにより、iPhoto ’11 に新規のメールオプションが追加されます。また、全体的な安定性が向上するほかに、いくつかの小さな問題が解決されます。以下の修正が含まれます:

  • 外部メールアプリケーションを使用した写真のメール送信を許可する環境設定が追加されています。
  • “クラシック”と“ジャーナル”のテーマがメールに追加されています。
  • メールに添付した写真のサイズを“小”、“中”、“大”に調整できます。
  • 以前のバージョンの iPhoto からライブラリをアップグレードする際の信頼性が向上しています。
  • ライブラリをアップグレードした後も、イベントの並べ替え順序は変わりません。
  • ヘッダに表示されるイベントタイトルを“写真”ビューで編集できます。
  • 写真が重複して MobileMe アルバムに追加される問題に対処しています。
  • 写真をレートで並べ替えた際に、情報オーバーレイのスクロールで写真上にレートが正しく表示されます。
  • レートを変更して写真をレートで並べ替えても、写真が正しく並べ替えられます。
  • カレンダーを編集しているときに、テキストフォーマットのコントロールにアクセスできなくなる問題を解決しています。

このアップデートは iPhoto ’11 のすべてのユーザに推奨されます。

ライブラリのアップグレードに関わる信頼性やイベントの並び替え順序が変わらない様に修正されている様ですが、既にこのアップデート適用前にiLife ’11をインストールしている場合にはライブラリをアップグレードしているので、既に影響を受けている場合が多い気がしますが…。

これからiLife ’11をインストールする場合や旧バージョンからアップグレードする場合は、iLife ’11インストール後、各アプリケーションを起動する前にソフトウェア・アップデートで各アプリを最新にバージョンアップした方が良いですね。

ソフトウェアアップデート: iPhone 構成ユーティリティ Version 3.2

Appleから2010年12月22日にiPhone構成ユーティリティ バージョン3.2がリリースされています。既にインストール済みであればソフトウェア・アップデートから適用出来ます。Mac OS Xの再起動は不要です。

変更内容は記載されていない為不明ですが、ソフトウェア・アップデートに表示される内容は以下の通り。

iPhone 構成ユーティリティを使うことで、構成プロファイルを作成、保守、暗号化、およびインストールしたり、プロビジョニングプロファイルや承認済みアプリケーションを追跡およびインストールしたり、コンソールログなどのデバイス情報を記録したりする作業を簡単に行うことができます。

構成プロファイルは XML ファイルで、デバイス・セキュリティ・ポリシー、VPN 構成情報、Wi-Fi 設定、APN 設定、Exchange アカウント設定、メール設定、iPhone や iPod touch からのエンタープライズシステムの操作を許可する証明書が含まれています。

Mac: Mac App Storeは2011年1月6日にオープン予定

2010年10月21日の「Back to the Mac」イベントでMac OS X Lionの発表とともに、それより前にオープンする事が発表されていたMac向けのアプリケーション・ストア、Mac App Storeが2011年1月6日にオープン予定である事をAppleが正式に発表しています。

iPhone, iPod Touch、iPad向けのApp配信で成功しているApp Storeが遂にMac上でも展開され、開発者、利用者ともにMacがより便利で簡単に扱える様になるのではないかと思います。

特にサードパーティーのアプリはそれぞれ独自のバージョンアップ機能を搭載していて、Mac OS Xのソフトウェア・アップデートで一括管理されていないものが多々あります。これらがMac App Storeで配信される様になれば、バージョン管理が一元化され、全てのアップデートをボタン一つ済ませる事が出来、かなり楽になると感じています。

インストールに関しても、今はアプリケーションフォルダにドラッグ&ドロップするタイプや、セットアップツールによるインストールが必要なタイプなど様々ですが、iPhoneやiPadの様にボタンを押すだけで自動的にインストールされるのであれば簡単です。更にはユーザー毎に購入したアプリが管理されるので、複数のMacを所有している場合、一度の購入で全てのMacへ同じアプリがダウンロード&インストールされて利用可能になるとの事。

Appleの発表によると

Mac App Storeはオープン当初より90カ国で利用可能で、有償・無償のアプリケーションが教育・ゲーム・グラフィック&デザイン・ライフスタイル・仕事効率化・ユーティリティといったカテゴリから選べるようになる予定

との事。まさしくiTunes上のApp Storeの様に、カテゴリ毎に様々なアプリが並び、レビューを見ながら良さそうなアプリケーションを探してインストールする事が出来る様です。

今でもWindows OSより色々な意味で使いやすいMac OS Xが更に使いやすくなると考えられ、リリースが楽しみです。最初に登録されるアプリには最新版のiWorksが含まれていると予想していますが、どうなんでしょう。iPad用も同時期にアップデートされるのかなと個人的には思っており、まだiPad用のPages, Numbers, Keynotesは購入せずに待っているのですが…。

参考リンク:

ソフトウェアアップデート: iTunes バージョン 10.1.1 リリース

2010年12月16日、AppleからiTunes Version 10.1.1がリリースされています。

変更内容は以下の通り。

iTunes 10.1.1 の新機能

このリリースではいくつかの重要な問題が修正されています、主な内容は以下の通りです:

  • NVIDIA GeForce 9400 または 9600 グラフィックカードを搭載した Mac で、一部のミュージックビデオを再生できない問題を修正。
  • iTunes サイドバーを表示した状態でプレイリストを削除すると、iTunes が予期せず終了することがある問題を修正。
  • PowerPC プロセッサ搭載した Mac に iPod を接続すると、iTunes が予期せず終了することがある問題を修正。
  • 一部のミュージックビデオを iPod、iPhone、および iPad に同期できないことがある問題を修正。

新機能と記述されていますが、問題修正のリリースとなっています。適用はソフトウェア・アップデートから。Mac OS Xの再起動は不要です。

iPhone, iPad, Mac: Air Displayバージョンアップ

以前ウチのブログで紹介したiPhoneやiPadをMac/PCのセカンドディスプレイとして使う為のアプリ「Air Display」がバージョンアップしています。

2010年12月10日にiPhone及びiPadのAir Display AppがVersion 1.2.2にバージョンアップし、更に2010年12月14日にMac/PC (Windows)用のアプリがVersion 1.2.2にバージョンアップしています。

主な変更内容は以下の通りです。

新しい機能:

  • マウスの右クリックとスクロールホイールのタッチ操作
  • マウスボタンリリース時のカーソル位置の修正
  • ヘルプのリニューアル
  • 新しいアプリケーションアイコン
  • イメージ圧縮の最適化
  • Mac OS X 10.6.5を実行しているユーザーはシステム設定で「Automatic Graphics Switching (自動グラフィック切り替え)」を無効にする必要が無くなった

不具合修正:

  • Cocoaベースのアプリケーション胃置けるカーソルの修正

Mac/PCとiPhone/iPadの接続はWiFiの為、バージョンアップ前はMac OS XのTimeMachine動作中など、ネットワークの負荷状況によって時々接続が切れたりしていましたが、バージョンアップ後は比較的安定している様に感じます。また、イメージ圧縮の最適化が効いているのか、iPhone/iPad側画面の表示速度も多少改善されている様に思います。

iPhone/iPadアプリはApp Storeからバージョンアップ(バージョンアップは無料)出来ます。Mac/PCは更新を自動確認する設定にしていれば起動時にバージョンアップを促されます。ウチはMacのみ利用しており、Windows用については分かりませんが、Mac版はバージョンアップ時にMac OS Xの再起動が必要でした。

参考リンク: