iCal/アドレスブック と Google カレンダー/連絡先 の同期

MobileMeユーザのウチはMac – iPhoneの情報同期は全てMobileMe経由で行っていますが、もし、Googleも同期したくなった場合にどうしたら良いだろう、もしくはMobileMeを解約してGoogleとの同期で同等のことができるか考え、試してみました。

まず、同期出来る情報ですが、MobileMeではカレンダー、アドレスブック、ブックマーク、さらにMac独特な情報ですがキーチェーン、環境設定、メール・メールのルール等、ほとんどの情報を同期することができます。Mac OS Xの再インストールをした場合でも、MobileMeを利用していれば即座にインストール前の情報を復旧することができます。

GoogleとMacの同期を考えた場合、色々な方法があります。

カレンダーはCalDAVを使うのが一番簡単な方法。iCalの環境設定 – アカウントでアカウントを追加し、アカウントの種類を「Google」(iCal 4の場合)として設定します。ただし、Googleカレンダーが複数ある場合はそのアカウントの「委任」で表示する様にチェックを入れます。その場合、右側の画面の様に、Googleのメイン以外のカレンダーは「委任」の下に複数階層になってしまい、ちょっと見づらいです。また、全ての情報はGoogleサーバー上にあり、ローカルのiCalのカレンダーには保存されません。

アドレスブックの同期については簡単で、アドレスブックの環境設定 – Googleと同期へチェックを入れて(アドレスブック 5 の場合)アカウントの設定を行うのみです。この場合は情報はローカルのアドレスブックに保存されており、Google – Gmailの連絡先の情報と同期される様になります。

その他のMac特有のキーチェーンや環境設定についてはMobileMeと違い、Googleとの同期を行う方法は今のところ無い様ですね。

上述のCalDAVでのカレンダー参照と、アドレスブックの同期は悪くないのですが、MobileMeの様な「ローカルのiCal上のイベントとGoogleカレンダーのイベントを”同期”する」という事は実現されません。CalDAVでのカレンダー参照はGoogleカレンダーをiCalのインタフェースで操作しているに過ぎない為です。また、複数カレンダーがある場合に「参照」の階層に入ってしまうのも残念感があります。

そこで見つけたのが「Spanning Sync」。有料(1年間ライセンス体系の料金設定と、永久ライセンスの料金設定があります)ですが、MobileMeと近い感じでカレンダーとアドレスブックの情報を同期することができます。
購入検討の為に15日間無料で試用することができます。

インストールすると、システム環境設定の項目が追加されます。

試用期間中は、その旨を伝えるメッセージが表示されますが、表示される試用期間の残り日数は計算にミスがある様で、凄い日数が表示されています (^^;;。

画面を並べてみました。
最初のページではGoogleアカウントの設定と同期のタイミング。
2ページ目・3ページ目でカレンダーとアドレスブックの同期設定が出来ます。iCal、Googleそれぞれのカレンダー名の組み合わせと同期の方向を設定したり、Mac上のアドレスブックに含まれるどのグループについてGmailの連絡先と同期するかを設定出来ます。さらに、カレンダーのアラームについてもきめ細かな設定が出来るのが特徴だと思いました。
最後の4ページ目にはメニューバーへのアイコン表示有無設定等があります。

メニューバーのアイコンは同期が正常に行われている時と、エラーがあった場合でアイコンが異なり、何らかの問題がある場合にはすぐ分かる様になっています。正常時は左側のアイコン、エラーが発生した場合は右側のアイコン表示になります。

Spanning Syncを使えば、Google側の情報でiCal / アドレスブックの情報を上書きする事も出来るので、MobileMeを使った場合の様に、Mac OS X再インストール時にすぐ情報をMacへ復元する事も出来そうです。MobileMeの年会費を費やしたくないが、それと近い環境を構築したい場合には良いかもしれません。

また、Mac + Andriodユーザの皆さんはこの方法でMac – Google – Android携帯の情報同期が出来、便利かもしれません。

* Google Gmailの連絡先には氏名の「よみ」が無いなど、アドレスブックと項目が異なる場合がありますので、注意が必要です。

参考: Spanning Sync

HyperMacのニューバージョン (Nano, Micro, Mini)

Mac用の外付けバッテリーパックHyperMacを販売しているSANHO(どうしても別会社の名前に似ている様な気がしてなりません)から今度はiPhoneやiPod、さらにはつい先日発表されたばかりのiPad向けHyperMac Nano, Micro, Miniが発表されています。

SANHOのWebサイト、HYPER SHOPを見てもいまいち詳細が分かりませんが、Nano, Micro, Miniの順に小さいサイズで、Nanoに至ってはiPod nanoより幅が小さく厚みがある程度。MicroはiPhone用といった感じです。

それぞれの容量は以下の通り。

  • HyperMac Nano : 1800 mAh
  • HyperMac Micro : 3200 mAh
  • HyperMac Mini : 7200 mAh

かなり大容量なので、TV&バッテリーやeneloopのバッテリーに比べると長時間電源供給を出来そうです。ただし、その分大きさと重さが違いますが…。

参考までに、普通のHyperMacのバッテリー容量スペック資料は以下の通り。

気になる方は是非オーダーしてみてください。

HyperShop (見た目、まるでAppleの様なバナー。さすが中国企業!)

Google Buzz登場。Googleの夢実現にさらに一歩前進?

既に様々なリソースで紹介されているGoogle buzz。早速使ってみましたが、単純に受け止めるとGoogle版Twitter。

ウチが思う事は、Googleは遂に人々が今、この瞬間に考えている事までデータベース化し始めているという事。

Web検索エンジンとして企業や個人のホームページをデータベース化する事はGoogleが最初に着手した事だと思います。そして、マップ、衛星写真、ストリートビューに代表される国や地域に関するかなり細かな情報も網羅していると言えるでしょう。画像や動画も同様に、Googleの画像検索、Youtubeを見ればそのデータ量に圧倒されます。
さらに最近では日本語変換アプリの開発も進み、日本語変換のニュアンスといった「言語」そのものの癖や性質の情報も把握出来る状況にあると考えられます。
著作権に関する懸念はあった様ですが、書籍をスキャンしてデータベースに蓄積する事もしています。

Android携帯電話では星空の星座に関する情報が表示出来たり、撮影された人の顔をAndroidのロゴでマスクするアプリまで登場。人の顔の特徴を把握し、アプリへ実装して実現していると言えるでしょう。

Google buzzではマップとの連携によって、人々がどこで、何を考えたり感じたりしているかをGoogleはデータベース化出来るのではないでしょうか。Google buzzのページに説明がある通り、現在の場所の周辺で「buzz」された有益な情報へアクセスする事が出来るのですから。

Googleが人類そのものの検索エンジンになる日も近いのかもしれません (^^;; – 大げさですね –

おそらくしばらくすればiPhone向けのbuzzネイティブアプリが開発されるでしょうが、Appleによって承認されるかどうかは注目したいところです。
Android版についてはMapに機能が追加されているので個別アプリにはならないかもしれませんが、より使いやすいインタフェースのアプリが現れるかもしれませんね。

ちなみにGmailのアカウントによってはまだbuzzのタブが追加されていない様です。

WordPressのiPhoneクライアントバージョンアップ

2010年2月8日の日付でWordPressのiPhoneクライアントがアップデートされています。最新バージョンはVersion 2.2。変更された機能は以下の通りです。

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確かに直前のバージョンまではコメントについてたいした操作が出来なかったので、随分便利になりました。
コメントへ返信するには、そのコメントを表示し、右上の矢印をタップすると返信画面に移行することができます。

ウチもこのブログでずっとWordPressを利用していますが、この様にiPhone用クライアントが用意され、様々なプラグインやテーマが無料で手に入るのでとても長続きしている気がします。

これからも様々なツールでさらに便利にして欲しいですね。

EMOBILE Pocket WiFiに関する考察

先週から気になっているイーモバイルのPocket WiFi。各方面に情報を求めたり、販売店で話を聞いてみてウチなりに考えた事を書いてみたりします。

まずは一番気になる料金について。

正直最初イーモバイルのWebを見てもよく分からなかったのですが、販売店でカタログを見たり、話を聞いて分かりました。

Pocket WiFiと一緒にネットブックやPSP等を同時購入する場合は、「にねんL」という契約種別でプランを選ぶ必要があります。「にねんL」の場合、料金プランは次の通り。ちなみに、販売店ではPSPと同時購入で100円といった価格で販売されている事を良く見かけます。

    • スーパーライトデータプラン: 最低2400円〜上限6380円
    • バリューデータプラン: 最低3980円〜6980円
    • ギガデータプラン: 最低4980円〜6980円
    • データプラン: 定額5980円

Pocket WiFiのみを購入する場合は、「にねんM」という契約種別でプランを選ぶことになり、料金は次の通り。なお、この場合はPocket WiFiの本体代金(大体の販売店で5980円)を最初に支払うことになります。

    • スーパーライトデータプラン: 最低1400円〜上限5380円
    • バリューデータプラン: 最低2980円〜5980円
    • ギガデータプラン: 最低3980円〜5980円
    • データプラン: 定額4980円

ネットブックやPSPと一緒に購入する事で、いずれのプランであっても1000円割高になります。全て2年契約が前提なので、「にねんL」と「にねんM」の差額の総和は24000円。
また、万が一2年未満で途中解約した場合の「契約解除料」も「にねんL」の方が「にねんM」に比べて割高になっています(例えば契約12ヶ月目で解約した場合、「にねんL」の契約解除料は31200円、「にねんM」の解除料は18200円)。

各プランの違いは含まれている無料データ通信の容量と、パケット単価です。

    • スーパーライトデータプラン: 最低料金に約3MBを含み、約14MBで上限料金に達する
    • バリューデータプラン: 最低料金に約300MBを含み、約335MBで上限料金に達する
    • ギガデータプラン: 最低料金に約1GBを含み、約1.023GBで上限料金に達する
    • データプラン: どれだけ使っても定額料金

ウチのiPhoneは4日程度で3G回線で約100MB通信しているので、単純計算で一ヶ月約750MB。普通に考えて、Pocket WiFiを持ったらもっと色々なデバイスを繋いで遊びたくなるので、必然的に定額のデータプランが適切な気がします。

あとイーモバイルのプランには最後に「21」がついているプランもありますが、これはHSPA+ 21 Mbpsの端末用で、Pocket WiFi (D25HW)はHSPA+ 21 には対応していないので違います。

Pocket WiFi (D25HW)端末について

知人から聞いた話や、Webの口コミを見る限り一番弱いのはバッテリーの様です。カタログ値では連続通信約4時間となっていますが、実際にはもっと短い時間しか連続通信出来ないという話も聞きました。レビュー等を行っているサイトではeneloopを一緒に持ち歩きましょうというコメントを良く見かけました。
予備バッテリーも販売されていますが、3980円と割高。本体に迫る価格ですし、充電の為に毎回本体のバッテリーを入れ替えるのは面倒に思えます。
やはりeneloop等のUSB出力のあるバッテリーを持ち歩くか、PC/Macに接続してUSBバスパワーで動かす事も考慮に入れなければならない様です。

その他の機能面については好評を良く見かけました。使い始めも簡単で、WiFiデバイスを最大5台まで同時に接続出来る点や、設定変更も思ったよりきめ細かく出来る様です。イーモバイルのWebにあった取扱説明書も見てみましたが、Mac用とWindows用それぞれの設定ツールが用意されており、無通信時の自動切断時間設定等、色々と変更出来る様です。

大きさ、重さは販売店でモックを見てきましたが悪くないと感じました。角が丸くなっているので、さほど持ち運びにくい印象はありませんでしたし、重さも約80gとポケットに入っていてもさほど気にならないレベルに感じました。
ストラップ用の穴もあるので、首からぶら下げてもOK?

通信速度・サービスエリア

これは実際に動作しているPocket WiFiが無かったので、何とも言えませんが同じ回線速度(HSDPA 7.2Mbps対応)のD22HWで接続されているネットブックでGoogle MapやStreet viewへアクセスした限りではさほどストレスは感じませんでした。
iPhoneの画面でGoogle Mapを動かしているのと同じ位、ネットブックの解像度でもサクサク動いていたので電波の状態さえ良ければPocket WiFiでも快適なのではないかと感じました。

サービスエリアについてはイーモバイルは全国人口カバー率90%超!としていますが、やはり地下等は弱い様です。これに関してはしかたないのかもしれませんが。

結局結論にはいたらず…

MacやiPad(もし買ったらね ^^;;)、Eye-Fi、色々なwifiデバイスを定額で同時接続出来るというメリットは大きいと感じます。既にデバイスを色々持っているので、Pocket WiFi単体で購入し「にねんM」契約であれば約5000円/月。
iPhoneの3G通信を抑える事が出来て、パケット定額フルの利用を下限に出来れば良いのですが、iPhoneは3Gをオフにすると通常の電話音声通話すら出来なくなるので、おそらく厳しいですね。

まずは今仕入れようとしている新しいwifiデバイスの入手状況を見てから考えようとは思いますが、調べれば調べる程興味が湧いてきました (^o^)
何よりソフトバンクがiPhoneでのテザリングサービスを提供してくれれば良いのに….。1000円程度のオプションだったらすぐ契約するんですけどね。

参考:

車 + FMラジオ + iPhone + Shazam

iPhoneへ入れて持ち歩くiPhone Appをがらっと入れ替え、久しぶりにShazamが入ったので、昨日車に乗りながら使ってみました。Shazamがリリースされた当初から認識の正確性はかなり驚かされましたが、再認識。
運転しながらでも操作出来る様に、iPhoneを専用スタンドに置いてFMラジオを聞きながら運転開始。
普段は何気なくFMラジオを聴いていると「この曲、誰が歌っているんだっけ?」という事や、その時はDJの説明でアーティンスと楽曲名を覚えているのに、後になってみると「そういえば、あの曲なんだったっけ?」と思い出せない事が良くあります。
そこでShazam!
認識してくれるのは機能としてすばらしいのですが、さらに、認識された楽曲情報を記憶してリスト表示してくれるのがすばらしいです。これなら後になって、「あ、この曲よかったな」と思い出す事が出来そうです。
Twitterやfacebookとも連携して、今何を聴いているかをつぶやく事も出来ますね。
もちろん、不要な曲はリストから削除する事も可能。しばらくドライブの時にはiPhone + Shazamで色々な曲を探してみようと思います。
ところで、Shazamは無料版の他に有料の Shazam Encore、(Shazam)REDとあります。いずれも600円(2010年2月7日現在)と少々お高いですが、その機能・性能はすばらしいです。また、(Shazam)REDは iPod の Product RED edition 同様、購入代金の一部が AIDS対策活動支援の為に寄付されます。

セカイカメラがバージョンアップしたらいまいち? Ver.2.1.0

昨日に続きiPhone Appネタ。

今朝起きてApp Storeのアップデートをのぞいたらセカイカメラがバージョン2.1.0にバージョンアップしていました。正直、しばらく使っていなかったので違いがすぐに分からないのですが、iTunesのバージョン2.1.0に対するレビューを見ると使い勝手が悪くなってしまった様ですね….。

一応変更内容は次の通りです。

  • 動画タグの詳細を表示した時に、プロフィール名や投稿時刻が読みにくくなる問題を修正。
  • ポケットに入れたエアタグをマップで表示する際に、違う画像が表示される問題を修正。
  • セカイライフのタイムライン及び履歴で、誤った画像が表示される問題を修正。
  • セカイライフでエアタグの詳細を表示した際に、誤ったアイコンが表示される問題を修正。
  • エアタグ投稿後に、アプリケーションがクラッシュする問題を修正。
  • 設定アプリで、コンパスの干渉を知らせるメッセージを非表示にする機能を追加。
  • セカイライフでエアタグが投稿された場所をマップで表示する機能を追加。
  • テキスト中に記述した”@名前”をクリックした場合、ツイッターのタイムラインを表示する機能を追加。
  • エアツイートのプロフィール画面をクリックした場合、ツイッターのタイムラインを全画面で表示する様に変更。
  • エアタグを投稿する際に、経緯度が共に0度の場合、本当に投稿して良いかを確認する様に変更。
  • ランドマークタグで、現在位置からの距離を表示する様に変更。
  • iPhoneを縦に持った状態でセカイカメラを起動すると、セカイライフがスタートする様に変更。
  • タグ・インジゲータで、エアプロフの位置を二重丸で表示する様に変更。
  • タグ・インジケータで、エアツイートの位置を水色のドットで表示する様に変更。
  • セカイライフで、足跡画面へ移るボタンを追加。
  • 設定アプリに、加速度センサー、コンパスの狂いを調整する項目を追加。
  • セカイカメラとセカイライフの間の切替を高速化。

どうも、縦向きでiPhoneを持っている状態で起動した時にセカイライフが起動するのは、慣れない感じがしますね。iTunesのレビューでも色々変更内容についてコメントされていますので参考にされてください。

セカイカメラ – iTunes