先日入手したHuawei IDEOS U8150-B。Androidに興味があって色々試したかったので購入したのも一つの理由ですが、一番の目的は外出先で無線ルーター (Emobileが2011年1月に発売するPocket WiFi S (S31HW) 相当) として使用する事。手に入れてからはPocket WiFi (D25HW) からEmobileのSIMを抜き、IDEOSに挿入してスマートフォン兼無線ルーターとして使っています。
しかし気になっていたのがバッテリーの持ち。どうしてもスマートフォンの形状をしている為アプリを立ち上げたりして色々遊んでしまい、毎日夜にはバッテリー切れになってしまう状態。付属のバッテリーは1200mAhでPocket WiFi (D25HW)の1500mAhと比べると少し容量が少なく、連続して通信できる時間が短いのではないかと感じていました。
EmobileのPocket WiFi S (S31HW)のプレスリリースに掲載されている仕様に基づくと使用時間は次の通りになっています。
- 連続待受時間:約240時間(3G)
- 連続通信時間:約4時間(3G)
- 連続通話時間:約350分(3G)
3Gの連続通信時間は約4時間となっていますが、テザリング(つまり3GのみでなくWiFi機能もONにして、Wi-Fiデバイスを3Gネットワークに接続するルーターとして動作をさせた場合)の使用時間が記載されていません。という事で、思い切って実測してみました。
条件
- IDEOSはバッテリー残量100%まで充電し、電源を投入
- Android起動後はアプリを一切起動せず、テザリングをONにしてすぐにスタンバイへ
- WiFiクライアントはiOS 4.2.1をインストールしたiPadの1台のみ
- iPhone 4の時計 App (ストップウォッチ) で時間を計測
- IDEOSのGPS、同期、Bluetoothは全てOFFに設定
環境
- 室内で、温度は20℃程度
- IDEOSとiPadの距離は30 cm 程度
- Emobileの電波状況は良好でアンテナマークは常に5本、データ通信のマークが H の表示がほとんどで時々 3G 表示
- IDEOSもiPadも動かさずデスクの上に置いた状態
通信条件
- Audiogalaxy Mobile Appを使用したオーディオストリーミング。シャッフル再生で楽曲はランダム
- iPad、Android共にオーディオストリーミング以外の操作は一切しない
- その他、iOSやAndroidがバックグラウンドで行う通信は発生していると思われる
結果
午前9時頃から検証を開始し、IDEOS U8150-Bのバッテリーが無くなって勝手に電源がOFFになるまで「5時間49分26秒」でした。電波状況が安定しており、通信データ量もそれほど多くないので条件としては甘いのかもしれませんが、スペックの約4時間を大幅に上回る結果が得られました
メーカーのスペック未満の時間しかバッテリーが保たないと予想していた為、嬉しい結果となりました。やはり液晶ディスプレイが消費する電力が多く、今回の検証では常時ディスプレイをOFF(スタンバイ状態)にしていた事がバッテリーライフを長くした要因と考えられます。
参考リンク:
- IDEOS関連エントリー – Logon Blog
- Pocket WiFi S (S31HW) – Emobile プレスリリース
- Audiogalaxy Mobile – iPhone / iPad Universal App (iTunesで開く)
- iPhone: audiogalaxyが使える様になったので、試してみました。 – Logon Blog
とっても細かい素晴らしいレポートですね。 参考になりました _o_
S.U.Lさん、コメント有難う御座います。
国内最安値のAndroid端末であるEmobile Pocket WiFi Sの発売が発表されたにもかかわらず、テザリング時の連続通信可能時間が分からず気になり実験してみました。
例え単独でもいろいろな事が出来るAndroid端末とはいえ、ポケットWi-Fiの名前をつけているのでEmobileもスペックとして公開して欲しいのですが…。実験結果は思ったより良好で驚きました。
参考にして頂ければ幸いです。今後ともよろしくお願いします。