先日、Mac OS Xで常時VPN接続を実現するAppleScriptを紹介してみました。(こちらのエントリー)
その後暫くシンガポールと日本のMac mini同士の接続状況(日本側がMac mini ServerでMac OS X ServerのVPNサーバーを利用)を監視してみましたが、引っ越した先のWiFiネットワークが非常に不安定で、30分〜1時間に1度ネットワーク接続が途切れてVPNも切断されてしまっている事が分かってきました。大きなファイルをrsyncコマンドで転送しているとVPNが切断されたタイミングで転送も停止してしまい、rsyncでのファイル転送を再開する別のAppleScriptがcrontabのスケジュールで動作するまで転送が止まってしまいます。あまりにも効率が悪く、折角(なるべく)常時VPN接続が保たれる様に工夫した効果を得られずにいました。
何か工夫出来ないかとシステム環境設定のネットワークVPN設定を見ていて、何気なく現在のPPTPからL2TP over IPSecに変更したら変化があるか気になり試してみました。
ネットワークの画面で新しい接続を作成する際(+ボタンを押した際)にVPNを選択するとプロトコルが選べるので、L2TP over IPSecで新たに接続を作成して試してみました。
その結果、明らかに改善が認められました。WiFi接続(メインのアクセスポイントからLinksys RE1000 WiFi Range Expanderまでの接続)が切断されたときに、PPTPの場合は数秒でVPN接続も切断されていましたが、L2TPの場合は10秒〜数十秒通信出来ていない状態が続いても切断される事が無い様です。PPTPを用いていた時は1時間接続状態が保たれていれば良い方でしたが、L2TPに変更してから既に2時間以上切断されなくなりました。
この設定で暫く様子を見てみようと思います。
参考リンク:
- Point to Point Tunneling Protocol – Wikipedia
- Layer 2 Tunneling Protocol – Wikipedia
- PPTP – Allied Telesis
- L2TP – Allied Telesis