サーバ管理ツール アップデート v.10.6.3

Appleからのソフトウェアアップデート情報。今日2010年4月15日に、Mac OS X Serverの遠隔管理ツールである「サーバ管理ツール」のバージョン10.6.3がリリースされています。

適用はソフトウェアアップデートから。再起動は不要です。

このアップデートにより以下のアプリケーションが最新のリリースになり、主に安定性、信頼性と問題の修正が行われているとの事です。

  • iCal サーバユーティリティ
  • Podcast Composer
  • サーバ管理
  • サーバモニタ
  • サーバ環境設定
  • システムイメージユーティリティ
  • ワークグループマネージャ
  • Xgrid Admin

Mac OS X v10.6.3 v1.1 が公開されていました

2010年3月末にリリースされたMac OS X v10.6.3適用後から様々なフィードバックが発生している様ですが、ウチではAirPort (AirMac) 経由でのMacBook Proスリープ解除が時々失敗したり、スリープ時にコンピュータ名に関するエラーが発生して困っていました。

本来Mac OS X 10.6.3 の修正内容に「Bonjour ウェイクオンデマンドを使用するときのスリープ/スリープ解除の信頼性を向上」が含まれているので、なぜ悪化するのか不明なのですが…。

かといって、元に戻すのも面倒…というか、不調になりそうだったのでAppleのサポートページを頻繁に見回っていたのですが、4月12日にMac OS X v10.6.3 v1.1 というマイナーバージョンがリリースされている事を知りました。ソフトウェア・アップデートでは配信されていないアップデートの様です。

とりあえず適用してみたのでしばらく様子を見てみようと思います。

ちなみに、v1.1が適用されているかどうかはシステムプロファイラのソフトウェア項目にある「システムのバージョン」で確認することができます。

  • Mac OS X 10.6.3 (10D573) = v1.1適用されていない
  • Mac OS X 10.6.3 (10D578) = v1.1適用されている

適用前後のスクリーンショットを並べてみました。左が適用前、右が適用後です。

システムプロファイラはAppleロゴから「このMacについて」をクリックし、開かれるウィンドウ上の「詳しい情報…」をクリックする事で開けます。

Mac OS X v10.6.3 v1.1 総合アップデート

iTunes 9.1リリース

今日、2010年3月31日はAppleのソフトウェア・アップデート満載ですね。

iTunes 9.1がリリースされています。当然、iPad対応がなされ、これに伴いiBooksからダウンロードしたブックの整理と同期が出来る様になっています。

適用はソフトウェア・アップデートから。再起動は不要です。
適用後の初回iTunes起動時にライセンスへの同意と、ライブラリのアップデートが行われます。

ソフトウェア・アップデートに表示されていた変更内容は以下の通り。

iTunes 9.1 では、いくつかの新機能が追加され、機能が向上しています:

• iPad と同期:好きな音楽、ムービー、テレビ番組、ブックなどを持ち歩いて楽しめます

• ブックの整理と同期:iPad の「iBooks」からダウンロードしたブック、または iTunes ライブラリに追加したブックを整理および同期できます

• Genius Mix の名称を変更したり、並べ替えたり、取り除いたりできます

このアップデートのセキュリティコンテンツについては、次の Web ページを参照してください:http://support.apple.com/kb/HT1222?viewlocale=ja_JP

ちなみに、iTunesの環境設定を開いてみると、ライブラリに表示する項目の選択や、iPadに関する設定項目が追加されています。早速ライブラリにブックを表示してクリックしてみました。当然、ブックを持っていないので面白くありませんが、近い将来、日本でもiBooksからブックをダウンロード出来る様になると思われ、その日が楽しみです。

Mac OS X 10.6.3 リリース

今朝Mac OS X Serverからの通知メールで気がつきましたが、Mac OS X 10.6.3がリリースされています。
対象はMac OS XクライアントとMac OS Xサーバー。適用はソフトウェア・アップデートから可能で、再起動が必要です。ダウンロードサイズも数百MBと大きいので時間がかかりそうですね。

ソフトウェア・アップデートに表示された主な変更内容をコピペしてみます。

クライアントの主な変更内容:

10.6.3 アップデートは、Mac OS X Snow Leopard をお使いのすべてのユーザに推奨されます。このアップデートでは、お使いの Mac の安定性、互換性、セキュリティを強化するためオペレーティングシステム全体に修正が加えられるほか、次のような修正が行われます:

  • QuickTime X の信頼性と互換性を向上
  • OpenGL ベースアプリケーションの互換性の問題を改善
  • Mail で背景メッセージカラーが正しく表示されない問題を改善
  • Rosetta アプリケーションで名前に # または & を含むファイルを開けない問題を解決
  • Windows ファイルサーバにファイルをコピーできない問題を解決
  • Logic Pro 9 および Main Stage 2 を 64 ビットモードで実行するときのパフォーマンスを向上
  • Bonjour ウェイクオンデマンドを使用するときのスリープ/スリープ解除の信頼性を向上
  • HD コンテンツのある iMovie でカラーの問題を改善
  • プリントの信頼性を向上
  • Exchange サーバに接続しているときに iCal でイベントが繰り返される問題を解決
  • 他社製 USB 入力デバイスの信頼性を向上
  • iMac(Late 2009)内蔵 iSight カメラからのビデオを表示するときにピクセルがぼかされたり、動かなくなったり、暗くなったりする現象を修正

サーバーの主な変更内容:

10.6.3 アップデートは、現在 Snow Leopard Server バージョン 10.6 で動作しているすべてのサーバに推奨します。このアップデートでは、お使いのサーバの安定性、互換性、および安全性を向上するオペレーティングシステムの全般的な修正が行われており、以下の問題の修正も含まれています:
  • 外部ディレクトリサービスへのバウンド時のサーバ環境設定でのアカウントの構成
  • CalDAV での Unicode テキストおよび添付ファイルの処理
  • Podcast キャプチャのリモートカメラ収録の安定性および信頼性
  • コマンドラインツールの mv および cp を使った Podcast プロデューサーへのコンテンツの送信
  • Podcast キャプチャでのデュアルソースビデオのキャプチャ時のタイムドリフトの防止
  • 認証されていないプロキシサーバの背後のソフトウェア・アップデート・カタログの同期
  • 古い Open Directory サーバからのレコードのアップグレードおよび読み込み
  • モバイルアカウントのユーザへのパスワードの有効期限の通知
  • サーバ管理を使った IPv6 環境のサーバへの接続
  • カタログファイルが断片化されたボリュームからの NetRestore イメージの作成
  • システムイメージユーティリティの“パッケージとインストール後スクリプトを追加”アクションでの項目の配置
  • Internet Explorer を使った Web ベースのカレンダー、Wiki、メール・ルールおよびパスワードのリセット

OSのマイナーバージョンアップはサードバーティーアプリケーションの動作に影響がある場合が考えられるので重要なクライアント・サーバーへの適用はしばらく様子を見た方が良いかもしれませんね。

Macのスリープについて その2

先日のエントリーでMacのスリープ動作設定を変更する為のシステム環境設定項目 SmartSleep をご紹介しましたが、システム環境設定項目を入れずともMacのスリープモードを切り替える方法を忘却録を兼ねてエントリーにしておこうと思います。

まずMacのスリープ動作について考える。

SmartSleepのエントリーでも記載したのですが、Macには3つのスリープ動作モードがあります。

(a) sleep and hibernate ( Safe Sleep Mode / セーフスリープモード )

pmsetコマンドによる設定No: 3

RAM上の内容をハードディスクに書き込み、保存。
そのため、スリープ中にバッテリー残量が無くなっても、ACアダプターを接続すれば復帰可能。
ただし、RAMの内容を保持する為にスリープ中もバッテリーの電力を使う。
スリープへの移行時にRAM内容をハードディスクに書き込むので少し時間がかかる。
復帰は早い。

(b) sleep only ( sleep mode / スリープモード )

pmsetコマンドによる設定No: 0

RAM上の内容をハードディスクに書き込まない。
よって、スリープ中にバッテリー残量が無くなると、ACアダプターを接続しても復帰不可能。
RAMの内容を保持する為にスリープ中もバッテリーの電力を使う。
スリープへの移行時にRAM内容をハードディスクに書き込まないので高速。
復帰も早い。

Windowsのスタンバイ。

(c) hibernate only ( deep sleep mode / ディープスリープモード )

pmsetコマンドによる設定No: 1

RAM上の内容をハードディスクに書き込み、保存。
そのため、スリープ中にバッテリー残量が無くなっても、ACアダプターを接続すれば復帰可能。
RAMの内容はスリープ移行時に破棄するので、スリープ中はバッテリー電力を使わない。
スリープへの移行時にRAM内容をハードディスクに書き込むので少し時間がかかる。
スリープからの復帰時にも元のRAM内容をハードディスクから読み出すので少し時間がかかる。

Windowsの休止状態。

RAM上の内容をハードディスクへ書き込んだり、読み出す時間はRAM容量によって随分異なりますので、一概に何秒とは言えませんが、ウチの4GB RAM MBPでは10秒以上はかかります。

現在のスリープ動作設定を知る。

まずは、現在の設定が上記のいずれであるかを知る方法です。

[アプリケーション] – [ユーティリティ] – [ターミナル] を起動して、

pmset -g

とタイプしてenterを押します。

色々表示されますが、現在のスリープ動作設定を表しているのは hibernatemode の項目に表示される数字です。

0の場合: 上述の (b) sleep only ( sleep mode / スリープモード )
1の場合: 上述の (c) hibernate only ( deep sleep mode / ディープスリープモード )
3の場合: 上述の (a) sleep and hibernate ( Safe Sleep Mode / セーフスリープモード )

MacBookのデフォルト設定は3 – (a) sleep and hibernate ( Safe Sleep Mode / セーフスリープモード ) の様です。

スリープ動作設定を変更する。

引き続きターミナル上で

sudo pmset -a hibernatemode [No]

とタイプしてenterを押します。
[No]の箇所には 0 か 1 か 3 をタイプします。例えば上述の (b) sleep only ( sleep mode / スリープモード )へ設定を変更したい場合は

sudo pmset -a hibernatemode 0

です。

すると、Password: と表示されますので、ログインパスワードを入力したenterを押します。

ちゃんと設定が変更されたかどうかは pmset -g コマンドで確認出来ます。この設定変更は即座に有効になりますので、Macの再起動は必要ないはずです。

ここで紹介した方法を用いれば、Mac OS Xに標準で入っているターミナルだけでスリープ動作設定を変更する事が出来ます。先日のSmartSleepでも設定変更もそうですが、スリープモードの変更はAppleが公式にサポートしているわけではないので、自己責任で。

Macのスリープについて

Macをお使いの方はご存知の通り、Mac OS Xの省エネルギー設定を見てもさほど詳しい設定はありません。

この様に、操作されてない状態が続いた時どのくらいの時間でディスプレイをスリープさせ、さらにコンピュータをスリープさせるかの設定のみです。ハイバネーション(休止状態 もしくは ディープスリープ – Deep Sleep – )という言葉は一切出てきません。

MacBook系を使っているウチにとって、スリープ状態で持ち運ぶ事で浪費してしまうバッテリー残量は大きな悩みでした。そこで見つけた便利そうなシステム環境設定項目を紹介してみます。

SmartSleepです。フリーのシステム環境設定項目です。
ダウンロードしてインストールすると、システム環境設定にアイコンが追加されます。

早速クリックしてみると、最初は設定が変更出来ない様にロックされていますので、左下のカギをクリック、パスワードを入力して設定変更出来る様ロックを解除します。

デフォルトでは「sleep and hibernate」の設定になっていると思います。このSmartSleepがすばらしいと感じたのは、ディスプレイを閉じたときの挙動を好きな設定へ変更出来る事と、バッテリー残量が多いときはスリープ(スタンバイ)になるけれど、バッテリー残量が設定した値より低い場合にスリープ&ハイバネーション(スタンバイ&休止状態)に移行してくれる「smart sleep」という設定がある事です。

ターミナルを用いてコマンドを実行すれば同等の設定は出来ますが、フリーのシステム環境設定で手軽にMacの眠り方を設定出来るのは便利です。

  • sleep and hibernate:
    標準の設定です。ほとんどsleep onlyと同じで、RAMの内容を保持する為にバッテリーが常に消費されています。さらに、スリープへ移行する時にRAMの内容をHDDへ書き出し、万が一完全にバッテリー残量が無くなった場合、その後ACアダプターを接続するとハイバネーションから復帰します。
  • sleep only:
    スリープに限定します。よって、RAMの内容を保持する為にバッテリーが常に消費されます。ただし、スリープへの移行も復帰も高速で、ディスプレイの開閉で瞬時に移行出来ます。
  • hibernate only:
    ハイバネーションに限定します。RAMの内容をディスクへ保存するのでバッテリーは全く消費されません(シャットダウンしたのと同じ)。ただし、RAMの容量にもよりますが、ハイバネーションへの移行時にRAMの内容をハードディスクへ書き出す時間がかかり、復帰も同様にディスクからRAMへ読み出す時間がかかります。
  • smart sleep:
    このオプションを選択するとどのレベルに達したら”sleep and hibernate”動作をするか指定するバーが表示されます。デフォルトは20となっており、バッテリー残量が20%以上又は20分以上の場合はsleepし、それ以下の場合はsleep & hibernate動作。さらにバッテリー残量が5%もしくは5分以下になるとhibernate動作します。

バッテリーの残り残量重視であればhibernate only。スピード重視であればsleep only。どちらもという場合はsmart sleepという設定に使えそうです。

個人的に求めていたのはsmart sleepで、設定した値以下になった場合に”sleep & hibernate”動作ではなく、”hibernate only”動作をして欲しかったのが惜しいですが…。こちらについては作者へ直接問い合わせてみたいと思います。

ちなみにこのSmartSleep、ユーザが選択したモードにあわせてconfigdコマンドを使って/Library/Preferences/SystemConfiguration/フォルダにあるcom.apple.PowerManagement.plist設定を変更している様です。このplistファイルにあるhibernate modeの値を色々変更する事で、同等の設定をすることができます。こちらは別の機会に紹介してみたいと思います。

[Mar/25/2010追記]

早速SmartSleepの作者、Patrick氏にメールで ‘smart sleep’ において、バッテリー残量が設定した値以下になった場合にハイバネーションへ移行する機能について提案したところ、以下のような回答を得ました。

A different slider for the hibernation level is what I had in mind for version 3.0

まだまだ忙しく、Version 3.0の登場までは時間がかかりそうですが、次期バージョンが楽しみです。

エプソン・プリンタドライバ・アップデート V.2.2

数日前よりエプソンのプリンタドライバ・アップデート、バージョン2.2が公開されています。

最新のドライバが含まれるとの事で、詳細は不明ですがエプソンのプリンタをお使いの方はぜひ。適用はソフトウェアアップデートで、再起動は不要です。