ウチが24時間動作させて録画したテレビ番組のファイル変換スクリプトを走らせているLeopardのシステムが、先日Mac OS X 10.6.8 (Snow Leopard)と同時にリリースされたLeopard向けの「セキュリティアップデート 2011-004」を適用した直後からおかしくなりました。
毎日夜中の3時にcrondでAppleScriptを走らせて対象のファイルを変換しており、その実行状況と結果をGrowlでiPhone 4のBoxcarへ通知させています。今朝その通知結果を見たところ、3件程度変換されていなければならないのに、変換結果が0件になっていました。
早速リモートでシステムを見にいってみたところ、変換の為に使っているWindowsバイナリのtssplitter.exeが走っていません。より具体的には、WindowsバイナリをMac OS X上で動かすWineがX11で動作するのですが、これが異常停止しています。
原因は明らかにAppleからリリースされた「セキュリティアップデート 2011-004」の適用なのですが、Appleのアップデートに異常があるとは考えにくく対策を調べていたところ解決策が得られました。
・解決方法
XQuartzを入れ直す。
何とも簡単な解決方法なのですが、そもそもLeopardのDVDにバンドルされているX11には何かとバグがあるらしく、今年の5月にWine / MikuInstallerを導入した際、X11 2.6.1 – Xquartz 1.3.0-apple21をMac OS forgeからダウンロードしてインストールしていました。
Mac OS forgeのページには次の注意書きがあり、これに従ったというわけです。
Mac OS-X Updates / Mac OS Xアップデート
You will need to re-install this package after future OS and Security Updates delivered through Apple’s Software Update.
Appleがソフトウェア・アップデート経由で提供するOSの更新やセキュリティアップデートを適用した後、このパッケージをインストールし直す必要がある。
いつもcrondで自動化している為、こういった不具合にぶつかるとちょっと驚かされます。とはいえ、比較的短時間で解決する事が出来たので助かりました。今後は日本に設置しているサーバーをシンガポールからリモートで操作している為、予期せぬハードウェア障害やネットワーク回線障害があるとトラブルシューティングが大変そうですが、続けられる限りやってみようと思います。
参考リンク:
- セキュリティアップデート 2011-004 (Leopard デスクトップシステム用) – Apple Support Download
- XQuartz / X11 2.6.1 – Mac OS forge
- Mac: Mac OS X上でWindowsアプリを実行する方法 – Wine / MikuInstaller – Logon Blog