Mac: WiMAX (MW-U2510/DM2) のインストールでMac OS Xの起動が遅くなる問題について

今年の4月から無料で試していたWiMAXサービス。無料期間の2ヶ月が終わり、今後利用する事がなさそうなのでMacBook Airからユーティリティをアンインストールしました。

実はユーティリティをインストールした日からMacBook Airの起動がとても遅くなってしまい、当初ユーティリティをアンインストールすれば元に戻ると思っていました。しかし、アンインストールはあくまでもアプリケーションフォルダ内のファイルを削除するのみの様で、起動時間が長くなった問題は元に戻りませんでした。

遅くなったレベルが10秒程度であれば気にしないのですが、電源投入から起動まで1分程度長くなってしまっている為、なんとか元通りにする為、色々と調べてみました。

調べる為に「コンソール」アプリケーション(アプリケーション – ユーティリティ)を用いてsystem.logの内容を確認しました。このログファイルにはシステムで発生したエラーや処理の結果などが随時記録されており、起動時のログを確認する事で何か異常が発生していないか、どの処理で時間がかかるかを見つける事が出来る場合があります。

「コンソール」アプリを起動し、左側のリストからsystem.logを選択。右側にログの内容が表示されるので、下の方にスクロールして直近の起動時の処理結果を確認します。Mac OS X起動直後に「コンソール」を立ち上げれば起動時の処理を探すのが簡単です。

さて、一番問題の原因を見つけやすい方法は、WiMAX USBドングルのMW-U2510/DM2をインストールする直前と直後のログを比較する方法なのですが、既にインストールから長時間が経っていて表示されないので直近のログから問題を探ってみました。その結果、以下の様なエラーメッセージが幾度か表示されている事に気が付きました。

Jun 11 17:34:01 localhost com.apple.kextd[10]: Can’t create kext cache under / – owner not root.

このエラー内容から、ルートディレクトリ ( / ) のオーナーが「root」ユーザーになっていない為、kext cacheが作成出来ない事が分かります。結構クリティカルな感じですが、Mac OS Xは nullデバイス を削除しても復活してくれる位なので、以外に頑張って動いてくれている様です。

さて、問題は問題なので解決してみます。コンソールと同じフォルダにある「ターミナル」を起動して以下を実行しました。

sudo chown root/admin /

スーパーユーザー(システム管理者)として、ルートディレクトリの所有者を ユーザー: root, グループ: admin に変更しています。実行時にこのコマンドを実行したユーザーのパスワードを問われる事があるので、その場合は入力します。

この対策によって起動時間はほぼMW-U2510/DM2インストール前と同じになり、一安心。

今後は時々コンソールでエラーの発生状況を確認したり、故障してしまったMacBook ProにはインストールしていたMac OS Xのメンテナンスツール「OnyX」でシステムの状態確認やメンテナンスをしてみようと思います。

参考リンク:

 

UQ WiMAXを試してみました。

UQ WiMAXのUSB接続タイプのドングル、シンセイコーポレーション (MW-U2510/DM2)同等品を手に入れたので早速無料お試し契約をして使ってみました。少し大きめのUSBメモリくらいのサイズで、USBポートに差し込む部分は折り畳んで持ち運び時に邪魔にならない様になっています。

Windows PCとMacの両方に対応しており、ウチの場合はMacBook Airに接続して使ってみました。ウチのMacBook Airは最新モデルでないのでUSBポートが少し本体の淵から奥まっている為本体と干渉しないか心配でしたが、WiMAXのアダプタをL字の状態にしてギリギリ接続する事が出来ました。

本体内部に必要なドライバーが収められており、MacOS Xが起動している状態でUSBポートに接続するとFinderでセットアップファイルが表示されます。セットアップファイルをダブルクリックしてドライバーをMacへインストールするとネットワークインタフェースとして認識する様になります。

本体にはLEDインジケータが搭載されており、WiMAXの接続状態や通信状態をそのLEDの点灯や点滅で確認する事が出来ます。3G回線を用いる携帯電話などとは異なりSIMカードの様なものはなく、デバイスそのものに付与されている固有番号(MACアドレスか、それ以外にIMEI番号に相当する様な固有番号だと思います)で契約状態の管理や課金が行われている様です。

ひとまずお試し期間として当月と翌月、無料で使い放題という事なので、早速加入の手続きを行いインターネットに接続出来る様にしてみました。嬉しい事にお試し契約時にはクレジットカードなど課金情報は求められず、連絡先のメールアドレスのみだったので気軽に試してみる気になりました。お試し期間終了前にメールで継続して本契約をするかどうか選択出来るようです。

ドライバーをインストールするとメニューバーにWiMAXのアイコンが表示され、電波の強さや、接続・切断操作や、ステータスの表示が出来ます。

気になる通信速度ですが、下り7.2Mの3Gデータ通信と比べると圧倒的に快適に感じます。比較的画像コンテンツの多いWebサイトを開いてもストレスを感じませんし、このブログの記事もWiMAX回線接続で更新しています。参考までにブロードバンドの接続速度をテストするサイトで下りと上りの通信速度を計測してみたところ、下りが3.725Mbps、上りが3.668Mbpsとなりました。

さすがにスペック通りのスピードにはなりませんが、3Gに比べると安定して快適な通信速度で利用出来ています。最近ではWi-FiルータータイプのWiMAXデバイスも多く出回っているので、これから外出先でのインターネット接続環境を整える方はWiMAXも選択肢として考えてみても良いかもしれません。ただし、3Gデータ通信と比べてまだサービス提供エリアが狭いので、サービス提供業者のページで使えるエリアを良く確認してからの方が良さそうですね。

ウチも来月末までの無料お試し期間中、MacBook Airと一緒に持ち出して使えるエリアや通信速度を色々試してみようと思います。

MVNO: J:COM WiMAX 発表

最近MVNO関連の動きが慌ただしい感じがしますね。

今日(2010年11月30日)、ジュピターネットワークつまりJ:COMがWiMAXサービスを2010年12月15日からスタートする事を発表しています。

詳細は明日12月1日に公開される様ですが、ニュースリリースによると次の通り発表されています。

  • 2010年12月15日より札幌・仙台・関東・九州のJ:COMエリアでサービス開始。
  • 関西エリアは2011年2月から。
  • J:COM NET利用ユーザーは月額利用料金3,600円(税込、契約期間12ヵ月)で利用可能。
  • 通信速度は下り最大40Mbps/上り最大10Mbps (ベストエフォート)
  • ユーザーはWiMAX内蔵のパソコンや対応機器を準備する必要があり、Wi-Fiルータ機能付きの対応端末を利用すればWi-Fi内蔵デバイスでインターネット接続を共有可能。
  • 契約時に登録料として2,835円(税込)が必要。
  • 契約は1年縛りありで、加入月を1ヶ月目としてユーザーから解約の申し込みが無いと自動更新。更新月以外の解約は解除料5,250円(税込)が発生。

そして、「J:COM WiMAXスタートキャンペーン」として、2010年12月15日から2011年1月31日までの間、以下の2つの特典が提供されるとの事です。

①当社指定のWiMAX端末を0円で提供

②J:COM WiMAXの月額利用料金を最大2ヵ月無料

自宅でJ:COM NETを使っているユーザーにとっては高速なWiMAXがお得に利用できるサービスが現れましたね。

ウチはまだWiMAXを使った事が無いのでよく分からないのですが、3Gデータ通信機器と違いSIMカードの様なものをパソコンや対応機器に入れるわけではなく、WiMAX対応機器を使ってサービス加入の手続きをするものなのでしょうか。例えば、USB接続のWiMAX データ通信端末 MW-U2510 SS2NEC AtermWM3300R PA-WM3300R(AT)のマニュアルを見てもSIMソケットの様なスロットは無く、Webブラウザなどを使ってWiMAX通信サービスへの加入契約を行う様です。

J:COMはこちらのページで明日より詳しい情報が公開されると思うので、またチェックしてみようと思います。

関連リンク: 高速モバイルインターネット「J:COM WiMAX」を提供開始