MVNO: b-mobile Fair の Micro SIM 版も登場

先日 こちらのエントリー で紹介した 120日間 または 1GBのデータ通信に達するまで使える日本通信のb-mobile Fairですが、2011年4月28日からはMicro SIM版も登場します。

「日本通信、“Welcome, iPad2”の第1弾新製品」という位置づけの様で、2011年4月26日に日本通信のWebサイトで発表されています。

商品の内容としては通常サイズのSIMと同じで、音声通話が出来ないiPadやiPad 2 (いずれの場合であってもSIMフリー端末)と組み合わせる事を想定している様です。b-microSIM U300と比べると通信速度が高速なので、SIMフリーiPad/iPad 2をほとんどの時間はWi-Fiで使うけれど、時々外出先でも使いたい方にはお勧めかもしれません。

参考リンク:

MVNO: 日本通信のb-mobile Fairに関する考察

しばらく前に発売されて話題となっていた日本通信のSIMフリー端末向けSIMカード、b-mobile Fairについて考えてみました。

bモバイル・フェア 1GB SIMパッケージ 120日間 (BM-FR-1GB) は、120日間または1GBに達するまで使う事が出来るデータ通信専用のSIMカード。

定価は9,800円で、最初から1GB分のデータ通信量が含まれています。開通から120日間で1GB以上通信した場合か、1GB使い切らずに120日間経過した場合、いずれかの早い日付から60日以内にチャージする事で継続して使う事が出来ます。

チャージは1GB単位で、8,350円で行う事が出来ます。

単純計算すると、

SIMカード購入時: 9,800円 / ほぼ4ヶ月 = 月々2,450円

チャージ時: 8,350円 / ほぼ4ヶ月 = 月々2088円

となり、1ヶ月あたり250MB以上の3Gデータ通信を行わないのであれば相当安いのSIMフリー端末向けのSIMカードとは思うのですが….。はたして1ヶ月あたり250MBで収まるかどうかが気になります。

ちなみに、ウチは2010年6月からiPhone 4を利用しており、自宅ではWi-Fiを使い外出中は3Gデータ通信をしていますが、2011年4月19日までの累積データ通信量は

送信: 1.1GB

受信: 5.6GB

合計: 6.7GB

です。2010年7月から2011年3月までの期間で計算すると、

6.7GB / 9ヶ月 = 0.74GB/月

となる為、残念ながら250MB/月では収まりませんでした。

もう少し詳しく調べてみる為にソフトバンクの請求内訳で、先月の通信パケット数を確認してみたところ4217591 パケットでした。1パケットのバイト数が128バイトなので、2011年3月のデータ通信は約540MB。やはり250MB/月に収めるのは厳しい様です。

ちなみにウチのiPhone 4の使い方としては複数のメールアカウント(MobileMe, Gmail, Yahoo)をプッシュで設定しており、主に使うアプリとしてはFacebook、Twitter、Safari、Viber (WiFiや3G経由での音声通話)、MobileMeやExchangeサーバーと連携したカレンダーやVPN経由でのサーバー管理アプリなどです。

メインではないデバイスにちょっと使う目的で1枚持っておくのは良いかもしれませんが、常時データ通信する様なアプリを多用するとむしろ高価になってしまいますね。

MVNO: DTI (ドリーム・トレイン・インターネット) から月額2980円のMVNOサービス

(株)ドリーム・トレイン・インターネット(DTI)がNTTドコモの回線を用いたMVNOサービスを発表していたので記事にしてみます。

サービスの概要は次の通り。

  • 月額2980円で下り7.2Mbps (max)のNTT docomo MVNO 3Gデータ通信使い放題
  • 最大54Mbpsの公衆無線LAN接続も利用可能
  • 端末レンタル料金630円/月で、Wi-FiルータータイプとUSBタイプの2種類から選択
  • 24ヶ月縛りあり (契約解除料は残月数に基づく)

Te-Tsuさんが利用しているインターコミュニケーションズのGLOBAL DATA 3G DATA SIMも月額3990円で安いと思っていましたが、それを上回る安さの下りベストエフォート7.2Mbps 3G通信サービスが登場した事になります。

DTIのサービスでレンタル出来るモバイルルータタイプの端末は最大5台のWi-Fiデバイスを3G回線経由でインターネットに接続させる為のルータ。NetIndex社の「NetIndex Mobile Router RS-CV0C」というデバイスで、SIMフリー端末になっています。重量も80gと比較的軽量なのでカバンの中に入れていてもそれほど邪魔にならなそうです。ルータ機能をONにした状態での連続通信時間は最大4時間となっているので、EmobileのPocket WiFiとほぼ同じスペックですね。Wi-Fi側はIEEE802.11b/g対応です。

端末のレンタル料金を含め、DTIのサービスは月額3610円。インターコミュニケーションズの3990円と比べて380円/月安い計算となります。インターコミュニケーションズの GLOBAL DATA 3G DATA SIMはモバイルルータを含まないSIMのみなので、ルータを含め新たに契約を検討している場合はお得なのではないでしょうか。

大きな違いはGLOBAL DATA 3G DATA SIMは1年縛り(最近月額が高い代わりに3ヶ月縛りプランが新たに登場しましたが)に対して、DTIは2年縛り。途中解約時は残っている契約月数に応じて下表の解除料金が回線契約分と端末レンタル分両方に掛かります。なお、GLOBAL DATA 3G DATA SIMを1年契約の途中で解約する場合は3990円 * 残り月数 の全額が請求されます。

2年契約が確実で、複数のWi-Fiデバイスを屋外で接続する機会が多い方には良いサービスの登場となりそうですね。モバイルルーターのバッテリーを節約する為に公衆無線LANサービスも利用出来るのは更に良いと思いました。

参考リンク:

DTIハイブリッドモバイルプラン

GLOBAL DATA 3G DATA SIM

MVNO: J:COM WiMAX 発表

最近MVNO関連の動きが慌ただしい感じがしますね。

今日(2010年11月30日)、ジュピターネットワークつまりJ:COMがWiMAXサービスを2010年12月15日からスタートする事を発表しています。

詳細は明日12月1日に公開される様ですが、ニュースリリースによると次の通り発表されています。

  • 2010年12月15日より札幌・仙台・関東・九州のJ:COMエリアでサービス開始。
  • 関西エリアは2011年2月から。
  • J:COM NET利用ユーザーは月額利用料金3,600円(税込、契約期間12ヵ月)で利用可能。
  • 通信速度は下り最大40Mbps/上り最大10Mbps (ベストエフォート)
  • ユーザーはWiMAX内蔵のパソコンや対応機器を準備する必要があり、Wi-Fiルータ機能付きの対応端末を利用すればWi-Fi内蔵デバイスでインターネット接続を共有可能。
  • 契約時に登録料として2,835円(税込)が必要。
  • 契約は1年縛りありで、加入月を1ヶ月目としてユーザーから解約の申し込みが無いと自動更新。更新月以外の解約は解除料5,250円(税込)が発生。

そして、「J:COM WiMAXスタートキャンペーン」として、2010年12月15日から2011年1月31日までの間、以下の2つの特典が提供されるとの事です。

①当社指定のWiMAX端末を0円で提供

②J:COM WiMAXの月額利用料金を最大2ヵ月無料

自宅でJ:COM NETを使っているユーザーにとっては高速なWiMAXがお得に利用できるサービスが現れましたね。

ウチはまだWiMAXを使った事が無いのでよく分からないのですが、3Gデータ通信機器と違いSIMカードの様なものをパソコンや対応機器に入れるわけではなく、WiMAX対応機器を使ってサービス加入の手続きをするものなのでしょうか。例えば、USB接続のWiMAX データ通信端末 MW-U2510 SS2NEC AtermWM3300R PA-WM3300R(AT)のマニュアルを見てもSIMソケットの様なスロットは無く、Webブラウザなどを使ってWiMAX通信サービスへの加入契約を行う様です。

J:COMはこちらのページで明日より詳しい情報が公開されると思うので、またチェックしてみようと思います。

関連リンク: 高速モバイルインターネット「J:COM WiMAX」を提供開始