Mac: CoolBookとその周辺アプリがバージョンアップ (CoolBook Controller V.2.22)

Intel Core Duo もしくは Intel Core 2 Duoプロセッサを搭載したMacBook, MacBook AirそしてMacBook Proの動作周波数や各周波数毎のプロセッサへの供給電圧を設定する事が出来るアプリ、CoolBookが2011年2月24日にバージョンアップしています。

シェアウェアの為、無料お試し中は現在の動作周波数、電圧と温度の監視しか出来ませんが、US$10のシェアウェア代金を支払うと色々と設定を変えられます。

MacBookシリーズは実行されているアプリや操作による負荷状況を常時監視して、プロセッサの動作速度をリアルタイムに変化させています。このCoolBookを使うと、どの位頻繁にプロセッサの動作速度を変化させるかや、バッテリー動作時は変化する周波数を制限して多少パフォーマンスを犠牲にしてもバッテリーライフを優先する様な設定が出来ます。

そしてもちろん、プロセッサへの供給電圧を下げる事でシステム全体の消費電力を押さえる事が出来ます。果たしてどの程度効いているのかは分からないのですが、ウチもMacBook Airに入れて使っています。

2011年2月24日にリリースされた最新バージョンでの変更内容は以下の通り。

CoolBookController 2.22

  • Minor Changes.
  • マイナーな変更。

CoolBook.kext 2.1.5

  • Fixed an issue causing some Penryn models to report wrong frequencies.
  • Penryn Core 2 Duo搭載の一部のモデルで誤った周波数が表示されていた問題を修正。

CoolBookSwitcher 1.4

  • Fixed an issue with the temp limit. CoolBook was allowed to step up to the second frequency, even if the temp limit was reached.
  • 上限温度制限設定の問題修正。CookBookは設定された上限温度に達した場合であっても、動作周波数を第2段階まで上げてしまっていた。(予め設定した上限温度になった場合、周波数の変動を止めて設定された最低周波数で動作する機能の不具合修正)

興味のある方はCoolBookのサイトを見てみてください。ハードウェアの設定を変更するツールなので使用は自己責任で。

参考リンク: CoolBook

Mac App.: CoolBookがバージョンアップ (Apr/3/2010付)

以前こちらのエントリーで紹介したMacのCPUへの供給電圧を動作周波数毎にコントロールするアプリケーション CoolBook が2010年4月3日付けでバージョンアップしていました。電圧設定を変更するとき以外起動しないアプリの為、気がついていませんでしたが、次の様な変更が加わった様です。

CoolBookController Ver.2.17

  • Mac OS X 10.6.3サポートの為の修正
  • Temperature offset設定の追加
  • 最新モデルのために不足していた周波数設定を追加
  • CoolBook Controller起動時にクラッシュする問題の修正

CoolBook.kext Ver.2.1.0

  • Mac OS X 10.6.3の為の修正

CoolBookSwitcher Ver.1.2

  • Temperature offset設定の追加

周波数毎の電圧設定に使われているのがCoolBookControllerで、CoolBook.kextとCoolBookSwitcherはユーザーが直接操作したりする事はありません。実態はCoolBookControllerのパッケージに含まれており、FinderでCoolBook Controllerを右クリックしてパッケージを表示すると見つける事が出来ます。

バージョンの古いCoolBookControllerを起動すると(起動時にバージョンをチェックする設定になっていれば)、新しいバージョンに関する通知が表示されます。Yesをクリックすれば自動的にダウロードしてくれますので、一旦CoolBookControllerを終了してダウンロードされた新バージョンをアプリケーションフォルダにコピーすればバージョンアップ完了です。

CoolBookControllerバージョンアップ後に再度起動するとCoolBook driverとCoolBookSwitcher daemonのアップデートを促されますので、いずれもYesをクリックしてバージョンアップします。

最後に、CoolBookController右下の Throttling active と CoolBook active にチェックが付いている事を確認しておきましょう。ウチはバージョンアップ直後はチェックが外れていました。無効から有効にする際には、Macの再起動が必要になります。

参考リンク: CoolBook

[May/23 1:50PM 追記] なぜかバージョンアップ後、設定した周波数・電圧動作をしなくなってしまったので、一度CoolBookControllerのPreferencesからアンインストール、Macを再起動、再インストールしてみたところ直りました。バージョンアップ後に挙動がおかしい方は試してみてください。

CoolBook – Make your MacBook even cooler

ウチが知ったのは最近なのですが、CoolBookというMac用アプリケーションがあります。

このアプリはMacのCPUへの供給電圧を観察したり、設定変更することができる代物。

Macは思ったよりもこまめにCPUの動作クロックを変化させている様で、ウチの2.5 GHz Core 2 Duo CPU搭載Macも、800 MHz / 1200 MHz / 1400 MHz / 1600 MHz / 1800 MHz / 2000 MHz / 2200 MHz / 2500 MHz それぞれに供給電圧が設定されており、CoolBookを起動して観察していると刻一刻と動作クロックと供給電圧が変動しています。

当然、 CPUの動作クロックが高い程快適に動作します。そして供給電圧が高い程発熱量も多くなります。発熱が多くなればCPUの温度が高くなり、それを冷却する為のFANの回転数を高速にせざるを得ません。その結果、Mac本体が熱くなる、FANの騒音が大きい、バッテリーの持ちが悪くなるという悪循環に陥ります。

CoolBookはダウンロードして無料でCPUの動作状況を監視する事が出来ます。さらに、US$10を支払うと動作クロック毎の供給電圧を設定することができる様になります。それだけでなく、8段階の動作クロック設定がありますが、CoolBookを使えば段階を減らしてより快適に動作させたり、常に低い動作クロックにしてバッテリーライフを延ばす事も出来る様です。

そして、動作クロック毎に供給する電圧も調整出来るので、発熱量を減らす事が可能です。元々CPU ICへの供給電圧はある程度の余裕があり、固体によってバラツキがあると思われる為、例えば1.1375 V定格としても20%程度低下させて動くmacもあるはずです。

必ずしも20%低下させて正常動作する保証はありませんが、Appleとしてはある程度余裕を持った電圧供給を設定して安定動作を目指していると思われ、デフォルトより多少低い電圧でも動作すると考えられます。もし電圧を低下させても同じクロックで動作させることができればその分発熱量が抑えられるので、FANの回転は低速になり、騒音も低くなります。また、バッテリーで駆動出来る時間も多少は長くなると考えられます。

US10のライセンスはPayPal支払いで購入可能で、1 mac毎に1ライセンス必要です。アクティベーションの際にはインターネット接続が必要です。
ウチはまだ導入していませんが、近日中にライセンスを購入して実際に試してみたいと思います。

導入後、効果を確認してみようと思います。