iTunesのライブラリもネットワークボリュームへ

先日iPhotoのフォトライブラリをネットワーク上のドライブやUSBディスクへ移動する方法について、そしてネットワークボリュームをMac起動時(ログイン時)に自動的にマウントする方法を紹介しました。

今回は、今日の昼休みに職場で話題になったiTunesライブラリの移動についてです。

iさん: いやぁ、ネットワークボリュームの自動マウント、良いよ!
ウチ: ウチのブログ活用して頂いてありがとうございます〜。
Te-Tsuさん: こっちもFirewire接続の外付けHDDにフォトライブラリ動かしたよ〜。
iさん: iTunesも、音楽ファイルはNAS上にあるんだけど、データベースファイルがローカルで…

なるほど、iTunesの環境設定で指定出来るのは「iTunes Media」フォルダの位置であって、データベースファイルを保存する場所ではありませんね….。

ということで、早速試してみましたので説明します。

キーワードは「エイリアス」。実はとっても簡単です。

iTunesのファイル所在について

iTunesのライブラリはユーザーフォルダのミュージックフォルダ内の「iTunes」に構築されます。

Finderで、ホームディレクトリからミュージック、iTunesと辿ってみます。”iTunes Library”というファイルが、iTunesに取り込んだ楽曲、iPhoneアプリ等の所在や再生回数、作ったプレイリスト等の情報が保存されています。

そして、
「iTunes Music」フォルダ内部に楽曲のファイル実体
「Mobile Applications」にはiPhone Appのファイル実体
が保存されています。

iTunesの環境設定で変更出来るのは?

iTunesの環境設定 – 詳細には「”iTunes Media”の場所」設定項目があります。この設定で変更出来るのは、上述の「iTunes Music」以下のファイルをどこに保存するかです。

よって、プレイリスト等を保存したiTunes LibraryファイルはローカルHDDへ保存し、MP3や購入した楽曲ファイル実体をネットワークボリュームに保存した場合は、この環境設定 – 詳細 – “iTunes Media”フォルダの場所 を変更し、マウントしたネットワークボリューム上のフォルダを指定すればOKです。

iTunes Libraryファイル含む全部をネットワークボリュームに置くには?

しかし、場合によってはミュージックフォルダ内のiTunesフォルダ全てをネットワークボリュームに保存したい場合もあるかもしれません。ラップトップMac等で、内蔵のHDDがいつ故障するか分からないという様な場合を含めて。

#万が一の事を考慮し、事前にiTunesライブラリのバックアップをとってからお試しされる事をお勧めします。

そのためにはまず、ミュージックフォルダ内のiTunesフォルダをネットワークボリュームにコピーします。ウチの環境にある「NET-4」というネットワークボリュームにコピーした状態が以下のキャプチャです。

もちろん、USBやFirewire接続の外付けHDDでもOKです。また、フォルダ階層はどこでも構いませんし、名前を変更しても大丈夫です。

そして次に、このiTunesフォルダ上で右クリックして、エイリアスを作成します。

作成したエイリアスを、ローカルHDD – ミュージックに移動し、そのエイリアスの名前を iTunes へ変更します。

この通り、元あったiTunesフォルダは削除し、先程作ったエイリアスをiTunesという名前でミュージックフォルダに配置しています。そのエイリアスをクリックするとネットワークボリューム上の実体フォルダ内に保存されたファイルが見えるはずです。

さて、これで準備はそろいました。iTunesを起動してみてください。うまく動いていれば今までと同じiTunesライブラリが表示されているはずです。

もちろん、この方法であってもネットワークボリュームのハードディスクが破損した場合等はiTunesライブラリが失われる事もありますので、バックアップ体制は十分に考慮してください。

また、ネットワークボリュームがマウントされていないとiTunesが正常に動作しませんので、先日のエントリーを参考の上、Mac起動時に自動的にマウントされる様にしてお使い下さい。

参考になれば幸いです。

iPhotoのライブラリをネットワークボリュームに置くと…

昨日のエントリーの続きネタ。

iPhotoのライブラリを複数使い分けることができる事が分かったわけだが、実際ネットワーク上のボリュームにライブラリを置いてみると、若干不都合が。それは、システムを起動し、そのネットワークボリュームがマウントされていない場合iPhotoを起動してもそのライブラリを見つけることができず、ライブラリ選択画面が表示されてしまう事。

もちろん、USB接続の外付けHDDの場合はこのような心配はなし。

まず、ネットワークボリュームのライブラリに切り替えてみる。

ネットワーク上にある”NET-4″というボリュームにライブラリを置いてみる。

ネットワークボリュームをFinderのサイドバーの共有から辿り、マウント。

デスクトップ上に”NET-4″が表示され、/Volumes/NET-4にマウントされた状態。その中にはライブラリが置いてある。

昨日のエントリーの手順で、[option]を押しながらiPhotoを起動し、「その他のライブラリ…」クリックしてネットワークボリューム上のライブラリを選択。

こうする事で、ネットワークボリューム上のiPhotoライブラリを使って、iPhotoは動作する様になる。”NET-4″がマウントされていれば、iPhotoを終了して再度([option]を押さずに)起動してもちゃんとネットワークボリューム上のライブラリで動作する。

もし、ネットワークボリュームがマウントされていないと?

iPhotoを終了し、”NET-4″をアンマウントしてから、普通にiPhotoを起動。すると、またライブラリ選択画面が表示されてしまう。

デフォルトで指定されていたiPhoto Library_2が置いてあるボリュームがマウントされていない為、見つからずiPhotoはライブラリを指定する様に選択画面を表示してしまう。

もちろん、ライブラリが置いてあるボリュームがマウントされていれば問題ないのだが、システムを毎日終了している様な場合、起動する都度わざわざマウントするのは面倒!

ということで、解決策っ!

解決するには、「システム環境設定」-「アカウント」で設定を変更する。

使っているアカウントの「ログイン項目」を表示して、

「+」ボタンをクリックして、起動時にマウントしたいネットワークボリュームを選んで追加する。

「+」をクリックすると、ブラウズ出来るので、サイドバーの共有からネットワークボリュームを選択して追加をクリックする。

これで、システム起動時に自動的にネットワークボリュームがマウントされる様になるので、iPhotoを起動してもライブラリの選択画面が表示されなくなる。