Bluetooth規格って複雑… ちょっと調べてみました。

昨日、Jabraのヘッドセットのスペックを色々調べながらこちらのエントリーを書いたのですが、Bluetoothの規格、プロファイルに色々な用語が出てきて知らない事も沢山。早速調べてみました。

Bluetoothのバージョンについて

  • Version 1.1: かなり普及している一般的なバージョン
  • Version 1.2: IEEE 802.11b/g等の2.4GHz帯域のwifiとの干渉対策を盛り込んだバージョン。
  • Version 2.0: 最大通信速度を3Mbpsに切り替える為のEDRを追加できる様にしたバージョン。
  • Version 2.1: ペアリングが簡略化されており、NFCやSniff Subrating機能を追加したバージョン。

さらにVersion 3.0や4.0も規格化されていますが、現状市場に出回っている物はほとんどがVersion 2.0やVersion 2.1なので、記述しない事にします。

上述の各機能について

  • EDR: Enhanced Data Rateの略。
    従来のVersion 1.1, 1.2の通信速度は最大1Mbpsであったのに対し、Version 2.0 / 2.1 + EDR であれば、最大で3Mbpsの通信速度が実現できます。(通信速度はいずれも対称型通信時、理論値)
  • NFC: Near Field Communicationの略。
    近距離無線通信技術の国際規格。正式には ISO/IEC 18092 。NFCに対応したBluetooth機器同士であれば、複雑なペアリングを行わなくても10センチ程度の距離に近づけるだけでデータのやり取りが出来ます。もちろん、それをサポートするアプリケーションが必要ですが。
  • Sniff Subrating: マウスやキーボードなど、この機能が搭載されていればスリープ状態にあるデバイスのバッテリーライフを最大5倍まで長くする事が出来る機能。マウスなどは日中使っていても、夜間は使われない事が多く、この間は待機状態になります。待機状態であっても、いずれかがスリープから復帰した場合を検出する為に定期的な通信が行われており、従来この間隔が規格によって規定されていたものを、Bluetooth 2.1からはデバイス同士が自由な時間間隔を設定する事で消費電力を抑える事が出来る様になっています。

プロファイルについて

主にヘッドセットやヘッドホンで使われているBluetoothのプロファイルを紹介してみます。

そもそもプロファイルとは、各デバイスが対応している「機能」であり、プロトコル。よって、あるプロファイルを使いたい場合は使用する両方の機器(例えば携帯電話とヘッドセット)が同じプロファイルをサポートしていなければダメです。

  • HSP: Headset Profile
    その通りヘッドセット機能を実現する為のプロファイル。音声の送受信を行う。ただし、音声のやり取りのみで、発信・着信機能は含まれてません。
  • HFP: Hands Free Profile
    車の中などで使うハンズフリー機能を実現する為のプロファイル。 HSPの機能+発信・着信機能。Jabraのヘッドセットでボタンを2回押すと最後の発信履歴に電話をかける事が出来たり、着信をボタンで受ける事が出来るのもHFPで実現されています。
  • A2DP: Advanced Audio Distribution Profile
    通話音声とは異なり、より高音質のオーディオを伝送する為のプロファイル。ステレオ音声の伝送が行えるので、ワイヤレスヘッドホンなどには必須のプロファイル。
  • AVRCP: Audio/Video Remote Control Profile
    音楽プレイヤーのリモコン機能を実現する為のプロファイル。音楽プレイヤーをBluetoothヘッドホンから操作したい場合には、AVRCPに対応している必要があります。

前述の通り、ヘッドセットやヘッドホン側だけでなく、本体側(携帯電話や音楽プレイヤー)も使用したいプロファイルに対応している必要があります。一度自分の使っている機器がどのプロファイルに対応しているかを確認してみるのも良いかもしれません。

ちなみにiPhone 3GS + iPhone OS 3.x は HFP, A2DP, AVRCP に対応しており、さらに今回は紹介しませんでしたが PBAP (Phone Book Access Profile), PAN (Personal Area Network Profile), SPP (Serial Port Profile), BNEP (Bluetooth Network Encapsulation Protocol) にも対応している様です。

Apple In-Ear Headphones with Remote and Micのイヤーピース

2009年1月に購入したApple In-Ear Headphones with Remote and Mic。低音が少し物足りなく、iPhone 3GSと組み合わせるとマイクとボリュームコントロールが便利なのですが活躍の機会が少なくなっていました。Te-Tsuさんと真空管アンプの話をしていたら、いつの間にか話題はヘッドホンに。そして、このApple In-Ear Headphones with Remote and Micの事に話の焦点が移り、イヤーピースの部分を交換すると音質が改善するという事で巷ではSONYの物を流用している方がいらっしゃると聞きました。

早速、インターネットで調べた結果、SONYのEP-EX10M (最後のMはサイズ) がApple In-Ear Headphones with Remote and Micにちょうどフィットするらしく、Amazon等の口コミでも実際に使われている方を多く見かけました。価格も500円程度とお手頃だったので、早速注文。

土曜日に注文したら月曜日には手元に。インターネットのオンラインショッピングは本当に便利になりました。カードを使った決済に少し抵抗がある方も多い様ですが、在庫があるかどうか分からない家電量販店をハシゴするよりも(このイヤーピースを探しにTe-Tsuさんとハシゴしましたが ^^;;)、簡単に欲しいものを手に入れることができます。

早速Apple In-Ear Headphones with Remote and Micに装着して試してみると….、確かに低音が少ししっかりしました。個人差はあると思いますが、オリジナルのイヤーピースに比べると聴きやすい印象を受けました。

今後はこの音を楽しんでみようと思います。

Bose Quiet Comfort 2修理へ〜

数年前に購入したBoseのQuiet Comfort 2。
シンガポールという暑い国で購入、使用していた事もあり、熱と汗でイヤーパットとヘッドバンド部分の劣化がひどく、ぼろぼろの状態に….。
そんな訳で1年ほど使わない状況が続いていたのですが、さすがに高価なQuiet Comfort 2をそのまま眠らせておくのはもったいない!

Boseのサービスセンターへ電話した所、イヤーパットは別売りのパーツを使えば自分で交換出来るが、ヘッドバンド部分は修理受付になるとの事。
電話で伝えられた見積もりは8000円。なお、状況によっては本体丸ごと交換になり、その際はシャンパンゴールドのバージョンではなく、後期Quiet Comfort 2との交換になるらしい。
それでも良いか?と聞かれたが、色だけでなく性能も向上しているので、駄目という理由も見当たらず。

早速、サービスセンターへ郵送しようと思います。

Quiet Comfort 2

Webから拾ってきた画像なのでシルバーですが。
個人的にとっても気に入っているヘッドホンです。