Mac: OS X Mountain Lionインストール完了 – 何が変わったか (5)

Mountain LionではTime Machineも改善されています。ネットワークやUSBに接続されているHDDに1時間おきにMacのバックアップをとってくれるタイムマシーンですが、Mountain Lionからは「バックアップの暗号化」と「複数ディスクの選択」が出来る様になりました。

ネットワークドライブへバックアップを作成している場合、LANからパスワードが一致しないとアクセスできないとはいえ、万が一の場合を考えると暗号化できるのは多少は安心に感じます。持ち運び出来るサイズのUSB接続HDDを紛失してしまった場合を想定しても、ビジネスでMacを使っていて情報漏洩を想定すると、暗号化は最低限必要な機能かもしれませんね。

設定方法ですが、バックアップ先ディスク選択画面にチェックボックスがあり、暗号化するかどうかが選べる様になっています。

さらに、複数ディスクがバックアップ先に選べる様になったので、MacBook Airなどラップトップを持ち運び自宅とオフィスで使っている場合等はそれぞれのネットワークドライブを設定しておく事で常にバックアップが作成される様になります。また、選択したドライブが同時に利用できる状態の時は交互に使う様ですので、バックアップドライブが故障した場合や、バックアップ先により大きな容量が必要な場合に使えそうです。

複数のディスクを選ぶには、まず一つ目を選択してバックアップを設定。更に同じ操作方法で別のディスクを選択すると、新たに選択したディスクのみ使うか、それとも両方使うか聞かれます。

ウチの自宅にはバックアップ先に選べるディスクが不足しているのでMacBook Airのバックアップがとれておらず、折角Time Machineもパワーアップしたので今度1TBか2TBのディスクを用意してバックアップ体制を整えようと思います。

Mac: OS X Mountain Lionインストール完了 – 何が変わったか (4)

Gatekeeperという機能がApple OS X Mountain Lionから追加されているのですが、全く設定(そもそも具体的な機能の内容)が分からず探していましたが、見つけたので紹介してみます。

Gatekeeperは、Macにインストールされるアプリの制御に関する機能。単純に説明すると、どこから得たアプリのインストールを許可・拒否するか。現在のところ3つのレベルから選択して、Macへインストールされるアプリケーションの安全性を担保する様になっています。

  • 一番厳しいレベル: Mac App Storeからのアプリケーションのみ許可
  • 真ん中のレベル: Mac App Storeと確認済み開発元からのアプリケーションのみ許可
  • 一番低いレベル: 全てのアプリケーションを許可

Mac OS X LionまではGatekeeperそのものが存在していなかったので、一番低いレベルでした。どのWebサイトから入手したアプリケーションであっても警告は表示されるもののインストールできました。今後はGatekeeperによってインストールしようとしているアプリケーションの開発元が確認され、設定に応じて拒否される様になっており、デフォルトは真ん中のレベルとなっていました。

設定を変更するには右下の鍵マークをクリック、管理者パスワードを入力する必要があります。

 

Mac向けアプリの開発者ではないので具体的にどのようにして「確認済み開発元」になれるのか分かりませんが、明らかにAppleがMac App Storeからのアプリ配布をより広めようとしている様に感じますね。ウチは個人的にはMac App Storeはアップデートも一元化できて気に入っているので良いと思っていますが…。

 

Mac: OS X Mountain Lionインストール完了 – 何が変わったか (3)

AppleのMountain Lionの新機能紹介第三弾。Safariの共有機能を紹介してみます。

Webブラウズをしていて、Twitterやメール、iMessageで誰か(不特定多数か特定の人に)共有したくなったときに、わざわざURLを別のアプリやWebページへコピー・ペーストしなくてもすぐに共有できる様になっています。

試しにTwitter、Messageで共有しようとすると次の様な小さなダイアログがSafariウィンドウの中央に表示され、コメントともにURLを共有する事が出来ます。

 

同じ共有ボタンには閲覧中のURLをブックマークに追加するメニュー、Emailで共有するメニュー、そして意外に便利と感じている「Reading List」へURLを登録するメニューも含まれています。

Reading List機能は、見ているWebページを後で読もうと思ったときに使える機能。Bookmarkへ追加しても良いのですが、まだ内容を読んでいなくて果たしてBookmarkに追加すべきかどうか判断できないときも取りあえずReading Listに入れておけば後で時間がある時にリストを見直して閲覧する事が出来ます。そして何より、このReading Listに登録されるURLもiCloudのBookmark同期の対象となっている為、同じiCloudアカウントで同期しているMac、iPhone、iPad間で同じReading Listを共有できます。

  

Reading Listに登録したURLはブックマック・バーの一番左のボタンか、ツールバーをカスタマイズして追加できるボタンをクリックすると表示できます。また、iOSデバイスの場合はSafariのブックマークを一番上の階層までさかのぼるとReading Listがあるので、これをタップすると登録されているURLが表示されます。iOSデバイスの場合、Reading Listに対応しているSafariはiOS 5以降に搭載されています。

 

ちなみに、Mac Safariのツールバーカスタマイズは、ツールバー上でマウスの右クリックで表示されるメニューでカスタマイズを選択するとボタンを増やしたり、減らしたり、標準のボタンセットにリセットしたり出来ます。

家でMacを使って見ていたWebサイトを出掛けた先で閲覧したいときや、出先で見つけた気になる記事を覚えておくのに便利と思います。

Mac: OS X Mountain Lionインストール完了 – 何が変わったか (2)

Mountain LionにアップグレードしたMacBook Airを毎日使っていますが、今日は画面共有Appでの変化を見つけました。

いつもの様に画面共有機能を使って同じネットワーク内にあるMac miniにアクセスして操作していたのですが、ふとツールバーのアイコンを見てみると「クリップボードの内容を自動的に送受信する」機能を見つけました。

画面共有Appの環境設定にも「Use shared clipboard」という設定項目が増えており、デフォルトで有効になっています。

Lionまで搭載されていた画面共有Appは、接続元と接続先の間でクリップボードを送受信する為にツールバーのボタンを押したり、メニューを開いて操作しなければなりませんでした。時々ローカルのSafariで開いているのと同じWebサイトをリモート側で開く際も、ローカルでURLをコピーして、画面共有Appでクリップボードの内容を送信するボタンを教えて、リモート側のSafariにURLを貼り付けて開くという手間がかかっていました。

今後は自動的にリモートでコピーした内容がローカルのクリップボードに、その逆も行われるので、わざわざ画面共有Appでボタンを押す必要がなりました。このような機能はWindowsのリモートデスクトップに昔から搭載されているので、ようやく標準的な便利さになったという感じでしょうか。

Mac: OS X Mountain Lionインストール完了 – 何が変わったか (1)

一昨日(2012年7月25日)にリリースされたOS X 10.8 Mountain LionをウチのMacBook Air 13-inch Mid 2011にインストールしてみました。

200以上の新機能が追加されているので全てを試したり実感する事は難しそうですが、主な新機能としてAppleのサイトで紹介されているPower Napの設定を見てみる事にしました。

無論、システム環境設定にあるものと思っていたのですが、Power Napという項目は追加されていませんでした。そこでシステム環境設定に聞いてみると…

こんな風にEnergy Saverがハイライトされて「ここで設定できますよ!」と教えてくれました。で、Energy Saverを開いてみたのですがPower Napの設定が見当たりません。? アイコンを押してヘルプを見てみると…

ヘルプの下部には「Power Napに対応しているMacで設定できない場合は、AppleメニューからSoftware Updateを開き、ファームウェアをアップデートする必要がある可能性があります」と記載されていました。ウチが使っているMid 2011のMacBook AirもPower Napに対応しているはずなので、おそらくSMC Firmwareアップデートが必要と考えソフトウェア・アップデートを実行してみました。

  

驚いた事に、アップル・メニューからソフトウェア・アップデートを開くとMac App StoreのUpdateタブが表示される様になりました。従来の独立したSoftware Updateは無くなり、Mac App Storeに統合された様です。開いて暫くしてアップデートの確認が終わると「MacBook Air SMC Firmware Update 1.6」が表示されたので適用してみました。SMC FirmwareのインストールにはMacの再起動が必要で、適用中はFANが最高速で回転していました。

さて、ファームウェアのアップデートも完了したので早速、省エネルギーシステム環境設定項目を開いてみると…

このようにチェックボックスが一つ増え、Power Napを有効にするか、無効にするかが設定できる様になりました。なお、デフォルトではAC電源接続時は有効、バッテリー動作時は無効になっていました。

Mac: OS X Mountain Lionリリース

2012年7月25日、AppleからMac OS X Mountain Lionがリリースされています。Mac App Storeからの購入で価格はUS$19.99、日本のMac App Storeでは1700円となっています。無論OS X Lion同様、一度購入すれば同じApple IDを用いる事で複数のMacにインストールできます。そして、Mac App Storeが利用できないバージョンのOS Xからはインストール出来ません。

AppleのOS X Mountain Lionのページに詳しく記載されていますが、主な新機能としては以下の通り。

  • iCloud
  • リマインダー
  • メモ
  • メッセージ (iMessage)
  • 通知センター
  • 音声入力
  • Twitter
  • AirPlay
  • Game Center
  • 共有
  • Power Nap
  • Facebook (秋に登場。おそらくiOS 6と一緒に登場ですね。)
  • Gatekeeper

等々、全部で200を超える新機能が搭載されているとの事です。主な機能を見ても半分以上がiOSで既に使える様になっている機能が殆ど。特にMobile Meが終了してiCloudへ移行したので、OSレベルで完全にMobile Meが排除されてiCloudに置き換わるのはすっきりしそうです。リマインダー、通知センター等はiPhone、iPadでも便利に使っている機能なのでOS Xでも同じ機能が便利に使えそうですね。

完全にMac向けの新しい機能としてはPower Nap。スリープ状態でもメール、連絡先、カレンダー、リマインダー、フォトストリームなど、定期的にMacが起きてアップデートしてくれるとの事。電源に接続されていればソフトウェア・アップデートもダウンロードして、Time Machineのバックアップも定期的に実行される様です。どの機能をPower Napでアップデートするかどうかは設定できると嬉しいですね。まだMountain Lionをインストールしていないので試せてません (^^;;

早速、このエントリーの公開が終わったらインストールしてみようと思います。

参考リンク: