2011年6月1日、日本の大手携帯電話キャリア各社がニュースリリースを発表し、2011年7月13日(水)から携帯電話事業者をまたがるSMSのやり取りが可能になるとの事です。発表内容によると、相互にSMSをやり取り出来る様になるのは「株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ、KDDI株式会社、沖縄セルラー電話株式会社、ソフトバンクモバイル株式会社およびイー・アクセス株式会社の5社」との事。おそらく、NTTドコモのMVNOで音声通話が可能なサービスを提供しているキャリアも含まれると考えられます。ただし、音声通話できないデータ通信専用のSIM (iPad専用や日本通信のb-mobileSIM U300など)はそもそもSMSの送受信ができないので含まれないでしょうね。
ちなみに、シンガポールではずいぶん前から大手キャリアの3社、SingTel、Mobile One、StarHUBの間で相互にSMSとMMSの送受信が可能になっています。現地は今でこそスマートフォンの登場で3Gデータ通信が普及していますが、過去はデータ通信よりもGSM音声通話がメインでした。その為、日本のi-modeの様にEmailでメッセージをやり取りするよりも、SMSが主なテキスト情報はのやり取りに利用されていました。その事もあって、日本に比べて早い時期にキャリア間を跨ったSMSの送受信が実現されていたのだと思います。
考えてみると、日本の場合は各社それぞれがパケット通信によるEmailサービスを提供してた事や、比較的やり取りする文字数が多い日本語という事あって、パケット通信サービスが優先してSMSはキャリア内の通信にとどまっていたのかもしれませんね。
スマートフォンが普及するにつれて、iPhoneやAndroid端末に標準でSMSアプリが搭載されているにも関わらず、通信事業者が異なると送信できないのは不便に感じていたので、この様な動きは嬉しいですね。
参考リンク: ショートメッセージサービス(SMS)の事業者間接続開始について