2012年6月4日、シンガポールの最大手携帯電話キャリアであるSingTelが4Gネットワークサービス提供開始を発表しました。他社はまだ提供予定すら発表されていない中で、最初の4Gサービス提供キャリアとなります。
下り最大75Mbpsの4Gサービスは2012年7月1日より開始。2012年6月5日以降にLTEに対応しているスマートフォン「HTC One XL」「LG Optimus LTE」「Samsung Galaxy S2 LTE」をSingTelの4Gサービスプランに契約して購入する事で利用する事が出来ます。むろん、最大75Mbpsは理論上の値であり、SingTelのプレスリリース記事には現実的なネットワーク速度としては標準3.4Mbpsから12Mbpsの間になる旨が記載されています。
ウチもSingTelとm1のラインを使っているので、気になりSingTelのカスタマー・ケアに電話して聞いてみました。既存の3Gネットワークサービス利用者は2012年7月1日以降にSingTelにおいて4Gサービス対応プランに切り替えてもらう事が出来るとの事。この手続きを踏まないと4Gネットワークサービスは利用できないようです。つまり、3Gプランのまま放っておけば、通信速度、価格はそのままで使い続ける事になるとの事。
さて、新しいSingTelの4Gサービスプランですが、通信速度が早くなるだけではなくサービスの内容も変更になっています。
Flexi Lite | Flexi Value | Flexi Plus | Flexi Premium | |
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月額利用料 | SGD39.90 | SGD59.90 | SGD99.90 | SGD205.00 |
無料通話時間 | 100分 | 200分 | 500分 | 2000分 |
無料SMS | 800通 | 900通 | 1000通 | 2500通 |
無料データ通信容量 | 2GB | 3GB | 4GB | 12GB |
各プランの利用料と無料通話料は変化してません。プランに含まれる無料SMSは3Gサービスプランよりも増加しています。そして減少しているのが「無料データ通信容量」。現在の3Gプランには12GB(Flexi Premiumは30GB)のデータ通信がバンドルされているにもかかわらず、4Gサービスではプランによって2GBから12GBしか含まれなくなります。
SingTelによると毎月2GB以上使っているユーザーは比率としては少なく、かつ現在SingTelの3Gネットワーク総データ通信のうち64%はユーザーの10%によって使用されているとの事。よって、90%のユーザーにフェアなサービスを提供する為にもバンドルするデータ容量の見直しがされたとの事です。
なお、4G契約で無料データ通信容量を上回って通信すると追加料金が発生します。料金は2012年12月31日までは1GBあたりSGD5.35、2012年1月1日以降は1GBあたりSGD10.70との事です。
参考リンク:
- SingTel launches Singapore’s first 4G service for smartphones – SingTel
- HTC One XL (Spec) – GSMArea.com
- LG Optimus LTE SU640 (Spec) – GSMArea.com
- Samsung Galaxy S II LTE I9210 (Spec) – GSMArea.com