friio: ONTVサービス終了に伴い、iEPGでのテレビ予約に移行

先日こちらのエントリーで紹介した通り、ウチがfriio+Macを用いたテレビ録画システムのリモート番組予約に利用していたONTVがサービス提供を2011年10月31日に終了してしまいます。

更に、録画予約の状況はiCalで参照出来る様にMobileMeを利用して所有している他のMacやiOSデバイスと共有していました。しかし、friio録画システムが動作しているMacはLeopardで動作している為、こちらで紹介した通りMobileMeからiCloudへ移行した段階でiCalとiCloudカレンダーが同期出来なくなっています。

ONTVをベースとしたシステムについてはBlueDiamond Web.のこちらで紹介していますので気になる方は参考にしてください。

さて、ONTVがサービス終了になる事から今後は「テレビ王国」のiEPGデジタルを用いたリモート番組予約に移行することにしました。

1) 目的

既にONTVシステムが送信するメールを受け取って録画用のスクリプトとiCalへのアラーム付きイベントを作成する仕組みが出来上がっているので、テレビ王国からダウンロードするiEPGファイルを用いてONTVが送信するものと同じ内容のメールを送信するAppleScriptを作ります。
そしてMobileMeカレンダーの代わりにGoogleカレンダーとiCalを同期させます。

2) Leopard iCalとGooleカレンダーの同期

LeopardのiCalはGoogleカレンダーとCalDAVですんなり同期する事が出来ません。Snow LeopardやLionであれば簡単だったのですが、Leopardに搭載されているiCalのCalDAV実装が古い為か、一筋縄には行きません。
一番簡単な方法としてSpnning Syncというアプリを用いました。これはシステム環境設定の項目としてインストールされるもので、GoogleのアカウントでログインするとiCalのローカルカレンダーとGoogleカレンダーを双方向同期する事が出来ます。
アドレス帳の同期も出来るので、Leopardをメインで使っていてGoogleと同期させたい方には便利かもしれません。
ただし問題は有料のアプリである事。年単位で利用料金を支払うか、一度にライセンスを購入する必要があります。
ひとまずは試用期間で2週間動かせるので試してみることにしました。

3) iEPGデジタルファイルからのメール送信

friio録画を行っているMacは日本に設置しており、シンガポールからいつもリモート接続で操作するのは少しストレスがあります。よって、シンガポールでメインで利用しているMacBook Airにフォルダアクションを設定し、テレビ王国からiEPGデジタルファイルをダウンロードするとメールアプリからONTVサービスと同じ記述内容のメールを送信するアップルスクリプトを作ってみました。

フォルダアクション設定の為にAppleScriptを「~/Library/Scripts/Folder Action Scripts」にコピーし、そしてSafariがiEPGファイルをダウンロードするホームディレクトリ以下の「ダウンロード」フォルダにこのスクリプトをフォルダアクションとして割り当てます。

後はMailアプリを起動しておいて、テレビ王国でiEPGデジタルボタンをクリックしてファイルをダウンロードするのみ。ダウンロードが完了すると自動的に内容を解析してONTVの「メール録画予約」と同じ内容を生成してメールで送信します。

これによってfriioが接続されているMacには何も変更を加えずに、リモート録画予約するMacのみへの変更で移行が出来ました。

本来はiEPGデジタルファイルからすべてを生成する方式に変えたかったのですが、friioを動作させる為のスクリプトファイル(iCalのアラームで実行するファイル)の扱いなど、色々と考慮することがあり、まずはONTVサービス終了の10月31日に間に合わせる事を優先して上述の様な手法をとりました。問題は従来と異なりONTVにアクセス出来る環境であれば何処からでも予約出来るわけでなく、フォルダアクションが設定されているMacで無ければリモート録画予約が出来ない事。最悪はこのMacへリモート接続して操作する事になると思いますが、出張中などは少々不便になりそうです。

参考リンク:

スクリプトは作成したばかりでまだ十分検証出来ていませんので、利用される場合は自己責任でお願いします。スクリプト下部にメールの送信先と送信元アドレスを指定する箇所がありますので適宜修正してください。

 

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