プルトップの観察

缶コーヒーや缶ジュースのプルトップをじっくり観察。

プルタブと言われる事もありますが、実際にはそれは中央のぐにゃぐにゃすると外れる部分。このタイプの蓋全体はプルトップと呼ぶそうです。缶の製造業界では「イージーオープンエンド」や「イージーオープン蓋」。缶切り等を用いずに開けることができることからこのような呼び方になっているようです。

ところで、以前テレビで紹介されていた事もありますが、もっと詳しく観察すると、飲み口に当たる部分の構造は左右対称ではないのです。知っていました?

中央のタブを固定しているリベットのちょうど左右。右側と左側で若干形状が違います。開けた後を見てみると、飲み口を塞いでいた板の部分は左側に入り込んでいます。

この通り、右側は奇麗に剥がれて内側に入っていますが、右側は蓋につながったままです。ちょっと見づらいのでタブを外してみます。

見やすくなりました。この通り、左右対称ではありません。これは、小さなタブを起こして開けるとき、てこの原理が働いているのですが、完全に左右対称では小さな力では開けることが出来ない為だそうです。タブを起こした時に飲み口部分が一瞬で開いた様に見えますが、実際には右側から時計回りでぐるっと開いているそうです。

ところで、プルタブを集めると車椅子になるという話が全国的に広まった事がありますが、実際には散乱しやすいプルタブを集めるボランティア活動で集まったプルタブの有効活用と、福祉と結びつけて車いすを寄付する運動が加わった為。
アルミ缶リサイクル協会のQ&Aには、プルタブを外して集めるよりも、取り外さない状態で缶としてリサイクルする様掲載されています。これは、アルミ缶は重量で売買されており、タブだけを集めるよりも缶そのものを集めた方が効率が良くリサイクル価値がある為との事です。

今度皆さんもじっくりプルトップを観察しながら缶コーヒーやジュースを飲んでみてください。

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