Safari 5 リリース

2010年6月8日、AppleからSafari 5がリリースされています。ソフトウェアアップデートから適用可能ですが、再起動が必要になります。

変更内容は「Safariリーダーの追加」「パフォーマンスの向上」「Bing検索オプションの追加」「HTML5サポートの改善」等。詳しくは下部の引用を参照してください。WWDC2010でもAppleがHTML5のサポートを強調している事からも、HTML5サポートを重要視している事が分かりますね。

そして何よりも「Safariリーダー」は良いです。全てのWebページで利用出来るわけではありませんが、テキストベースのページを参照しているときにはとても読みやすくなります。

早速Yahooニュースで試してみました。リーダー表示可能なページをSafari 5で開くとアドレスバーの右端(リロードボタンのすぐ左横)に「リーダー」ボタンが表示されます。これをクリックすると新しく搭載された「Safariリーダー」での表示に切り替わります。再度同じボタンをクリックすると通常表示に戻ります。

「Safariリーダー」表示中はスクリーンキャプチャがウィンドウ内部のみになってしまう為、ちょっと変ですが、このように表示されます。左側は通常の表示。アドレスバー右端に「リーダー」のボタンがあり、クリックするとウィンドウの内部が右側のイメージの様に変化します。とても読みやすいです。

このような機能追加の他、様々な改善がされています。

Safari リーダー:新しい“リーダー”アイコンをクリックすると、Web 上の記事が 1 ページに整理されて表示されます。

パフォーマンスの向上:Safari 5 では、JavaScript の実行速度が Safari 4 と比較して最大 25% 向上しました。ページキャッシュおよび DNS プリフェッチの改善により、ブラウズ速度が向上しました。

Bing 検索オプション:Safari の検索フィールドで、Google および Yahoo! に加えて、新たに追加された Bing 検索オプションを選択できます。

HTML5 サポートの改善:多数の HTML5 新機能がサポートされました。これには、位置情報、HTML5 ビデオのフルスクリーン表示、HTML5 ビデオのクローズドキャプション、新規セクショニング要素(article、aside、footer、header、hgroup、nav、section)、HTML5 AJAX 履歴、EventSource、WebSocket、HTML5 draggable 属性、HTML5 フォーム検証、および HTML5 Ruby が含まれます。

Safari 開発者用ツール:“Web インスペクタ”に新たに追加された“タイムライン”パネルには、Safari が Web サイトに対して実行した対話処理が示されるため、どの部分を最適化すればよいかを知ることができます。新しいキーボードショートカットを使うと、パネルをすばやく切り替えることができます。

その他の改善点は以下の通りです:

さらに賢くなったアドレスフィールド:スマート・アドレス・フィールドにテキストを入力すると、履歴やブックマークに存在する Web ページの URL だけでなく、それらの Web ページのタイトルからも検索されるようになりました。

タブ設定:新規 Web ページは、別個のウインドウではなく、自動的にタブに表示されます。

Windows 向けハードウェアアクセラレーション: コンピュータのグラフィックプロセッサのパワーを使って、PC および Mac 上でメディアやエフェクトをスムーズに表示します。

日付を使った履歴検索:全履歴検索に追加された日付インジケータに、Web ページを表示した日付が表示されます。

“Top Sites”/“履歴”ボタン:各ビューの一番上に新しくボタンが追加され、Top Sites と全履歴検索を簡単に切り替えることができます。

“プライベートブラウズ”アイコン:プライベートブラウズが入の場合、スマート・アドレス・フィールドに“プライベート”アイコンが表示されます。プライベートブラウズを切にするには、このアイコンをクリックします。

DNS プリフェッチ:Web ページ上にあるリンクのアドレスを検索して、すばやく読み込むことができます。

ページキャッシュの改善:キャッシュに追加できる Web ページの種類が増え、これらのページの読み込み速度が高速化されました。

XSS オーディタ:クロスサイトスクリプティング(XSS)攻撃で使用される、悪意があると思われるスクリプトをフィルタ処理できます。

JavaScript サポートの改善:Safari では、JSON(JavaScript Object Notation)を使用する Web アプリケーションをより高速かつ安全に実行することができます。