ソフトバンク「ホワイトプラン」を2010年4月27日にリニューアル。

こちらもソフトバンクねた。2010年4月19日のニュースリリースによれば、2010年4月27日から現在の「ホワイトプラン」をちょこっとリニューアルすると発表しています。

内容としては、ホワイトプランへ2年間継続利用する条件で加入契約すると、2ヶ月分の基本使用料を無料にしてくれるというもの。ホワイトプランの基本使用料は980円/月で現在と同じなので、「2年契約します!」と約束すれば1960円の割引が受けられます。

ちなみに、現在の(従来の?)ホワイトプランの加入受付は4月26日に終了するという事なので、4月27日以降にソフトバンクでホワイトプラン加入契約をすると自動的に2年単位の継続利用となる模様。

現在ソフトバンクでホワイトプランに加入している利用者は、そのまま継続して利用出来るほか、このリニューアルしたホワイトプランへの変更も4月27日以降に受け付けるそうです。そうすると、実質1960円の割引が受けられるという事になりますね。

ちなみに、2年単位の契約期間中の解約や、ホワイトプラン以外の料金プランへ変更する場合等は9975円の契約解除料が必要になるとの事(約1年分の基本料金ですね!)。

やっぱり複雑になるソフトバンクの料金プラン。また6ヶ月、1年したら変わるかもしれませんね。

携帯 SIMロック 解除に向けて前進…

2010年4月2日に更新されている時事通信や読売新聞によると、携帯電話キャリア大手4社は 、携帯電話端末のSIMロックを原則解除する事で同意したそうです。

SIMロックが解除される事で、どの携帯電話にどこSIMカードをさしても動作するようになる為、例えばNTTドコモ版のiPhoneが公式に存在する事になりそうです。現在既に市場に販売されている携帯電話のほとんどはSIMロックされているのでこの対象ではありませんが、今後発売される携帯電話を対象に開始できる様、総務省や携帯電話キャリアで準備を進める様です。

もっとも、シンガポールや香港のように、最初からSIMロックされていない携帯電話が販売される訳ではなく、契約から一定期間を経過した場合に、利用者が希望する場合はロックを解除する方針。

携帯電話を契約なしに購入する事ができる時代の幕開けにはならず、今まで通りの携帯電話契約に新たに「SIMロック解除」というオプションが増えるのみとなりそうです。「契約から一定期間」がどの程度なのか分かりませんが、6ヶ月や1年、場合によっては2年という事も考えられるのでしょうか。また、その解除にかかる料金も気になります。

普通の携帯電話に関しては、キャリア固有の機能が多いので、スマートフォン(iPhone / Android / WM機etc)を各社が取り合いしている事が背景にあるのだと思います。特に、iPhoneを獲得したいNTTドコモが乗り気なのでは….。電波形式が異なるauにとっては余り恩恵がないかもしれませんね。

Pocket wifi by SoftBank

Emobileから発売されているPocket wifiについてしばらく前にエントリーを書きましたが、今日2010年3月18日、ソフトバンクがニュースリリースで同じ端末をSoftBankからも発売する事を発表しています。名称もそのまま「Pocket wifi」。実質的な料金はEmobileより若干安くなっており、ちょっと調べてみましたので説明してみます。

SoftBankのプラン

モバイルデータ通信 – 料金プランで設定されている「データ定額ボーナスパック」での契約になる様です。

「データ定額ボーナスパック」は、2枚のSIMカードを使い分ける事で異なるキャリアのサービスを利用する形態です。ちょっとわかりにくいですが契約すると、”データ通信(A)定額USIMカード”と”データ通信(B)従量USIMカード”を受け取る事になります。

“データ通信(A)定額USIMカード”を使った場合

実質的にEmobileのサービスを利用する事になります。よって、接続に用いる設定(APN設定)もEmobile用にしておきます。当然ですが、利用できるエリアもEmobileのサービスエリアとなる為、主要都市から離れるとつながりにくい事が考えられます。

このデータ通信(A)定額USIMカードを使う場合は、データ定額プランの利用となり、最低料金700円〜上限4679円となります。パケット単価は0.042円。700円に16,667パケット分が含まれ、111,405パケット利用すると上限に達します。一切無料データ通信分はありません。

つまり、利用しなくても700円は支払わなければなりませんし、700円となる16,667パケットを超えると0.042円/パケットで従量制的に課金され、最大4679円となります。

“データ通信(B)従量USIMカード”を使った場合

このUSIMカードを使う場合はSoftBankのサービスを利用する事になります。接続できるサービスエリアは明らかにEmobileよりは広いと考えられますが、通信速度に関しては若干劣るかもしれません。

このデータ通信(B)従量USIMカードを使う場合の料金は、データ従量プランの利用となり、まず基本料金300円がかかります。無料データ通信分は無く、1パケットからパケット単価0.084円の従量制です。当然パケット単価はデータ定額プランの2倍なので、こちらばかり使っていればデータ定額プランの比にならない青天井になってしまいます。

合計金額は?

毎月1000円必ずかかります。(必ず両方のSIMカードを契約しなければならない)

“データ通信(A)定額USIMカード”のみ使っていれば、月々4979円で使い放題となります。

“データ通信(B)従量USIMカード”のみ使った場合は、700円+使ったパケット数 * 0.084円 です。

Emobileのプラン

スーパーライトデータ 1000円〜4980円 0.042円/パケット (無料分なし)
バリューデータ 2980円〜5980円 0.0105円/パケット (無料分 約22000円)
ギガデータ 3980円〜5980円 0.0105円/パケット (無料分 約84000円)
データプラン 4980円 完全定額

総合すると…..

Emobileのサービスエリアのみを利用するのであれば、SoftBankで契約した方がEmobileのデータプランより1円安くなります。つまり、変わりません。

万が一の場合に従量制でもSoftBankのサービスの恩恵を受けたいのであれば、SoftBankのPocket wifiです。ただし、SoftBankネットワークに接続する際は完全従量制。

もし、月々のデータ通信容量が約300MB以下の場合はEmobileのバリューデータプラン、約1GB以下の場合はEmobileのギガデータプランの方が、1000円〜2000円安く押さえられます。もし万が一それ以上利用してしまった場合でも、上限5980円で済むので安心ではあります。ただし、Emobileのサービスエリアに不満がある場合は却下となります。

そもそもPocket wifiがEmobileで既に販売されていて、SoftBankもEmobileのネットワークに相乗りする為、料金に大差をつけられないためこのような設定になっているのだと思います。それ以上に、この事でネットワークがまた遅くなるのではないかという気がします。ちなみに、ウチはEmobileのバリューデータを契約してしょっちゅうファミレスやファーストフード店でMacを広げて使っていますが、今のところ2980円で収まっています。